【CoCセッション】ボトルシップは波を切る


その1

その日は何の変哲もない平穏な日だった。

狩屋と藤谷は二人で遊びに出かけ、最後にご飯を食べて帰ろうと話し、近くにあったカフェへ入った。

扉をくぐれば、カランと軽快なベルが鳴る。

それなりに埋まった席を見て、時刻が夕方がであることを認識することだろう。

店員に案内された席に座ると、メニューを開き注文をすることだろう。

 

狩屋「どうしようかな!おれね、お肉。ビーフシチューかハンバーグにしようかな!どっちにしよう…。」

藤谷「じゃあ僕…オムライス。」

狩「飲み物も頼も!」

藤「僕、水でいいや…。」

狩「じゃあクリームソーダちょっとあげる!」

藤「ありがとう…。」

 

 

竹 店員来たよ

塵 (ダイスを振る構え)

竹 何を振ろうとしてるの

塵 なんとなく。なんか、ニッコリしたいだけ

竹 じゃあ一応振ってみたら、APP18×5

 

狩 APP18×5→成功

 

店員(キュンです)

店員「ご注文お決まりですか~?♥」

狩「んっと、ハンバーグとクリームソーダーと、えっと、あと、オムライスとお冷やください。」

店員「かしこまりました♥(秒で持ってくる)」

店員「これ、サービスです♥(小さいホットケーキ)」

狩「やったー!」

藤「サービスとかしてくれるんだ…」

藤狩「(クリームソーダとオムライスを一口ずつ交換する)」

 

 

しばらく会話を楽しんだ後、藤谷が

 

藤「そうだ、…次の休みって空いてたりする?」

狩「うーん、部活の試合とかなければ空いてると思う!」

藤「それは把握してた方がいいと思うけど…」

狩「ちょっと、マネージャーに聞いてみる、LINEで。…あいてるって!」

藤「よかった。…狩屋くんも、もしかしたら知ってるかな。あの…僕の友達の、」

 

と藤谷が続けたところで、探索者の意識が突然ぶつりと途切れた。

 

 

真っ暗な空間。

全身が痺れるようだった。

息が苦しい。

握られている手が酷く熱い。

ドロリと溶け出すように、手が真っ青に染まっていく。

そして、そのまま暗闇へと意識が落ちた。

 

1d10振ってください。

 

狩 1d10→2

 

SAN値を12減らしてください。で、CONを半分にしてください。

それに伴って耐久力も減らしてください。

気が付けば、探索者は固くも柔らかくもない物の上で寝ていた。その場所は酷く狭い小屋のようで、天井は立って手を伸ばせば届きそうなほど低く感じた。

ぼんやりとした視界がはっきりしてくると、周囲を確認することができる。

それは酷く歪んだ光景であった。

自分が寝ていたのはおそらくソファーのようだが、黒い塊の中を小さな光がポツポツと泳いでいる。

近くには小さな棚とテーブル、キッチンのようなものが見えるが、そのどれもが柔らかく水風船のように揺れ、様々な色が攪拌するかのようにマーブルを描いている。壁さえもたわむようにでこぼこに曲がっていた。

赤、黄、青のカラフルな扉が3つ見え、そこからどこかへと向かえそうなことが分かる。

探索者はこの場所に見覚えはなく、ここに来る直前の記憶も曖昧だ。酷く気分が悪く、体を動かすことができない。

突然、異空間に放り出されたような感覚にSANC(0/1)

不定とかのカウントは今の時点からです。

 

狩 SANc→失敗

 

アイデアを振ってください。

 

狩 アイデア→60/50失敗

 

 

 

探索者が身じろぎすると、強い眩暈を感じ、ソファーから落ちそうになる。

その時、青色の扉が開き、気が付けば探索者の手を掴んだ藤谷がいた。まるでコマ送りの映像が部分的に欠けたように、場面が切り替わる。

藤谷はそのまま狩屋をソファーへ押し倒し、顔を近づけ、唇を合わせた。

その唇はとても冷たく、しかし酷く心地よい気もした。

 

CON×5を振ってください。

 

狩 COB×5→失敗

 

狩屋はその冷たさを貪欲に求めてしまう。口付けは深くなり、身体が冷える感覚がする。

 

 

しばらくして藤谷は狩屋から離れると、「この扉は絶対開けないで」と青色の扉を指さし、その扉から出ていく。

不思議と先ほどよりも気分はほんの少しだけ良くなり、動くことができそうだ。しかし、視界は色まだらで歪んでおり、まっすぐ歩ける保証はなさそうだ。

ここから探索が可能です。

 

【探索箇所】

・探索者自身

・ソファー

・テーブル

・棚

・キッチン

・青色の扉

・黄色の扉

・赤色の扉

 

 

狩「(自身の身体を確認する)」

 

探索者が自身の身体を確認すると、両手のさきから青い絵の具のような冷たい液体が滲み、肘へと伝っていく。咄嗟にその液体を振り払うが、一瞬消えたかと思えば再び滲み出してくる。SANC(0/1)

 

狩 SANc→成功

 

振り払った液体は、床に落ちたはずだが、落ちたあとは見つからない。

 

狩「(ソファーを見る)」

 

 

手を置いてみれば、硬くなったり柔らかくなったりと不定形に沈み込む。キラキラと光る粒子が流動し、宇宙のようにも見える。

視界が丸く狭まり、奥行きがどこまでも続くように見え、その先に悍ましい何かを感じ取ってしまう。SANC(0/1d3)

 

狩 SANc→失敗 1d3→3

 

渦巻くソファーの内部に、一際大きな白い星を見つける。手を伸ばせば届きそうだと分かる。

 

狩「(手を伸ばす)」

 

ずぶりと柔らかい星空に腕が挟まれる。見つけた白い星を探り、引き出して見れば、それは真っ白な表紙の手帳であると分かる。

 

狩「(手帳を開く)」

 

 

手帳を開くと、黒い線が弾けるように踊った。散り散りになったそれはおそらく文字だろうと分かる。

ふよふよと紙の上を泳いだかと思えば、再び元の場所へ集合する。文字と認識できない箇所が多い。

 

 

【手帳】

-

3譌・逶ョ

もう3譌・縺ォ縺ェ繧九?ゅ>縺、蜉ゥ縺代?譚・繧九?縺?繧阪≧縺九?

縺?d縺昴b縺昴b助けは譚・縺ヲ縺上l繧九?縺具シ

-

4譌・逶ョ

まだ大丈夫な縺ッ縺壹↑繧薙□縲 2人も菴呵」輔′縺ゅj縺昴≧縺?縲

ただ、寝ているときに螟峨↑螢ー縺悟、悶°繧芽◇縺薙∴繧九h縺?↑…気の縺帙>縺?

-

5譌・逶ョ

髻ウ縺ァ逶ョ縺さめた。やっぱり豌励?縺帙>じゃない。

ぐらぐらする、けっこうキツイ。

-

6日目

おなかがすかない。でも大じょうぶ、もうすぐ助けが来てくれる。

つぎに声がきこえたら、外にでて、高いばしょで螟ァ螢ーとけむりあげて、謇九r縺オれば。

そうだ、あかりがいる。繧ェ繝シ繝翫?繝ォ繝シ繝?にたしかおいておいた。

-

7日目

きた

たすけだ

これでにっきもおわり

 

────────────

 

 

狩「(テーブルを見る)」

 

テーブルの表面は水平を保たず、ぶよぶよと揺れるように波打っている。

目星が振れます。

 

狩 目星→成功

 

テーブルの端に、白い魚が泳いでいるのが見える。捕まえてみれば、それは1枚のメモになった。

・テーブルのメモ

「いるもの、ライト、逋コ辣咏ュ」

 

 

狩「(棚を見る)」

 

棚は柔らかく歪み、左右に揺れている。目星が振れる。

 

狩 目星→失敗

 

狩「(キッチンを見る)」

 

角が丸くなった箱のようなキッチンが、誰も乗っていないシーソーのようにゆっくりと傾き続けている。

表面には小さな丸が一つと、箱状に窪んだ穴が見える。

 

 

狩「(青い扉を見る)」

 

青い扉は、触れるとヒヤリと冷たさを感じる。

鍵は掛かっていないようで、開けることができそうだ。

 

狩「(黄色い扉を見る)」

 

黄色の扉は静かにそこに佇んでいる。

どうやら鍵が掛かっているようで、開くことができない。

 

 

狩「(赤い扉を見る)」

 

じっとりとそこにたたずんでいる。開ける?

 

狩「(開ける)」

 

赤色の扉を開けると、白く明るい部屋だった。しかし、酷く眩しく感じる。壁には銀色の板が貼られており、白いトイレの便器ような塊が見える。

 

銀色の板を覗き込めば、そこには青い絵の具を被ったかのような化け物が映る。SANC(1/1d3)

 

狩 SANc→失敗 1d3→3

 

塵 3!3!3!

竹 なんで減らしたいの💦

塵 まだ狩屋くん発狂したことないから

竹 あー、あれはクローン狩屋くんだからか。

塵 そう、発狂したことない。これあと3減ったら発狂する。

竹 マジか

塵 RTAしてみせる(?)

 

狩「(白い便器を見る)」

 

白いグネグネとした便器が見える。触ってみる場合は柔らかく冷たい感触がするのが分かる。

目星が振れる。

 

狩 目星→成功

 

そのトイレに水は張られておらず、サイドについているレバーのようなものを引くと、水が流れていく。

 

塵 でも、今トイレしたい気分ではないかな。

 

 

元の部屋に戻ってきたところで、部屋全体が大きく揺れる。

その瞬間、青い扉がゆっくりと開く。

 

青色の扉が開くと、頬に風を感じる。そして、眼前には虹色の世界が広がっていた。色とりどりの花畑のように鮮やかで、まるで夢のような光景だった。それと同時に酷く目がチカチカと眩しい。一際濃い虹色の道が遠くへ伸びており、歩いて行けそうだと『感じる』。

そして、声が聞こえる。虹の先から探索者を呼ぶような声が反響するように頭に響く。SANC(0/1)

 

狩 SANc→成功

 

POW×5を振ってください。

狩 POW×5→失敗

 

もしかしたらこれが助けの声かも知れない、本能がどこかで警笛を鳴らしながらも、探索者は数歩先の虹の道へ踏み出そうとする。「狩屋くん!!」と叫ぶ声が聞こえると、藤谷くんに力強く手を引かれる。

バクバクと高鳴る心臓が収まることはない。SANC(1/1d3)

 

狩 SANc→成功

 

そのまま藤谷は狩屋を再び部屋へと引き込み、青い扉を閉じる。

ギシギシと音を立てて建物全体が小さく揺れている。

藤谷は狩屋をソファーへと誘導し、座らせる。

 

藤「狩屋くん、…落ち着いて聞いてほしいんだけど…」

狩「うん。」

藤「まだ思い出せてないかもしれないんだけど…ここは海の上に浮かぶ船の中なんだ。」

藤「狩屋くんはこの数日で衰弱して、幻覚を見るようになったり…記憶障害を起こしたりとかして…、」

狩「え、そうなの?」

藤「…僕も今、もしかしたら正常じゃないのかもしれない…。」

狩「え。藤谷くんもやばいの?」

藤「うん…。それで、少しでも 体力が回復すれば、多分狩屋くんの症状が収まるんじゃないかって思って…。しばらくこの部屋で休んでてもらったんだけど…。」

狩「うん。」

藤「…狩屋くん、今は僕のこと誰だかわかる?」

狩「わかるよ!」

藤「よかった…」

 

目星が振れる。

 

狩 目星→失敗

 

藤「…狩屋くん、…これが最後だから…あとはお願い。」

狩「何を?」

 

藤谷はそういうと、右手にもった筒に口をつけると、そのまま流れるように探索者にキスをする。

 

狩「(キスされた!)」

 

その瞬間、狩屋は酷く飢えと渇きを覚える。いや、再認識した。

狩屋はすべてを思い出す。

 

 

自分たちは共通の知人である山田に誘われ、クルーザーで海へと遊びに出た。しかし、突然の異常気象と、エンジンの故障により遭難したこと。数日の間に山田は狂死したこと。

食料も水も殆どが尽き、精神も限界を迎えていたこと。

意識が朦朧とする中、自身の身体に食べ物や飲み物を誰かが流し込んでいていてくれたこと。

全てを思い出した。SANC(1d3/1d5)

 

狩 SANc→失敗 1d5→4 

 

狩 不定の狂気 1d10→9

 

竹 混迷症にしよう。ぼーっとしちゃう感じ。狩屋ハイライトなくなっちゃった。

 

藤「…狩屋くん?大丈夫…?」

 

塵 これどうなんだろう。一瞬だけ反応できるって(wikiに)書いてあったけど、また戻っちゃうんだよね?

 

竹 じゃあ、突然顔に冷たい感覚がピシャッとして、はっと見てみると目の前にコップを持った藤谷くんが立ってて。こう、顔に水かけて目覚まさせてくれたんだなっていうのが、分かる。

 

狩「…あれ、ごめん、ぼーっとしてた」

藤「あ…よかった。こんな状況だから…そうなるのもしょうがないよ。」