その2→
塵 探索者は平和な1日を終えて眠りにつこうとしている。寝る前に何かしておきたいことはありますか?
斎場「(お酒を飲む)」
竹 お酒飲まないと眠れないんだよね 逆にね(?)
塵 酒を飲んで泥のように
竹 そう。
探索者はしたいことを終え、眠りについた。どのくらいの間寝ていたのかわからないが、ぼんやりと頭が覚醒し始めると、探索者は自分がベッドではなくソファのようなものに座って寝ているらしいことに気が付く。不審に思いながら目を開けてみれば、そこはどこか不気味な博物館のような場所だった。あたりは薄暗く、人の気配はない。突然の出来事に探索者は驚くことだろう。
【SANチェック0/1】
斎 SANc→失敗
目を覚ました探索者があたりを見渡してみると、「ようこそ!世界中から珍しい品々をかき集めた当館をどうぞごゆっくりお楽しみください」という看板と、入場ゲートが目に入る。入場ゲート横には窓口のようなものが見えるが人の気配はない。どうやらここはどこかの博物館の入口のようだ。
ふと気が付くと自分の手には博物館の入場チケットが握らされており、はやく中に入れと言わんばかりだ。
斎「(飲みすぎて失敗したかな…?)」
竹 と思うかな。出口っぽい扉ないの?
塵 ない
竹 入口の窓口しか。
斎「(出口の扉を探す形できょろきょろと辺りの様子を見る)」
突然背後から「何か御用でしょうか、お客様? 入場ゲートならあちらですよ」と奇妙なとんがり帽子を深くかぶった博物館職員と思われる男性から声をかけられる。
斎「あー、いえ、俺ちょっとここに迷い込んでしまったみたいで。あの、出口探してるんですけど。」
職員「時が来ましたらおかえりになれますでしょう。まずは当館の展示をお楽しみください。」
斎「えっ…と、入場料とかって…、このチケットがあれば入れるんですか?」
職員「そうですね。そちらで入れます。」
斎「なるほど…。まあ、じゃあせっかくなんで…ちょっとお邪魔させていただきますね。(窓口に向かう)」
無人に見えた入場ゲートだが、窓口から突然ニュッと手のようなものが出てきて、探索者が手にしている入場チケットを半分に切って半券を返してくる。窓口内は非常に暗く、その姿はよく見えないが「どうぞごゆっくりお楽しみください」という男性の声が窓口の奥から聞こえてくる。
斎「(接客がちゃんとしてるな~)(進む)」
入場ゲートを抜けると、ロビーのような空間がある。ロビーには博物館のパンフレットなどが置かれていると思われるカタログスタンドがある。順路と書かれた看板があり、看板の矢印の向く方を見てみると、どこかへつながる通路が続いているようである。
斎「(そもそもここは何の博物館なんだろう)(カタログスタンドを見る)」
「ご自由にお持ちください」という文言と共に、博物館のパンフレットとスタンプラリー用紙が置かれている。また、スタンプラリー用紙の上には目立つポップアップがあり、「スタンプを全て集めたお客様には特別なプレゼントを差し上げます!ぜひパンフレットとともにお持ちになってください!」と書かれている。
斎「スタンプラリーなんて歳じゃないけどな…💦」
塵 目星が触れる
斎 目星98/70→ファンブル
塵 パンフレットを触ると指を切ってしまう。耐久-1
斎「(パンフレットを見る)」
中を見ると館内マップが載っている。
また、お客様へのお願いとして、「順路には従っていただきますようご協力をお願いいたします」と書かれています。
斎「すごい…!いろんなジャンルのものが展示してあるんだな。(スタンプラリー用紙を見る)」
ポップアップにも書かれていたが用紙の方にもやはり、「スタンプを全て集めたお客様には特別なプレゼントを差し上げます」という文言が書かれている。スタンプを押す枠は四つあり、それぞれ『人類エリア』、『生物エリア』、『芸術品エリア』、『お土産エリア』と枠の隅にプリントされている。
斎「(…でも、こんな博物館俺聞いたことないから…酔った勢いで県外まで来ちゃったとかないよな?💦)」
斎「(順路を進む)」
順路に沿って通路を進むと、館内マップに記載されていた通り、『人類エリア』という看板が見えてくる。このエリアの展示品は、『人類の進化』と『人類の発明』の2つのコーナーに分かれている。順路に従えば、先に『人類の進化』を見ることになりそうだ。
人類の進化コーナーには、人類の進化の歴史を示すようなそれぞれの時代のヒトの姿を模したマネキンがある。端から順に、猿人、原人(北京原人)、旧人(ネアンデルタール人)、新人(クロマニョン人)と並び、その隣に、現在の人類と書かれた表札が目に入る。
しかしそこには他のものと同じようなマネキンはない。探索者の目に飛び込んできたのは力なく横たわる死望要の姿だった。死望はピクリとも動かず、その顔は青ざめていて血の気がない。
【SAN値チェック0/1D3】
斎 SANc→成功
死望は床に横たわっている。顔色は悪いが生きてはいるようだ。足枷のようなものをつけられていて、ある一定の範囲外には動けない状態にされている。
また、薄手の白いローブのようなものだけを羽織っている状態で、クーラーのよくこの効いた館内ではかなり寒そうな印象を受ける。
竹 やばい、要がマナーモードになっちゃう
塵 もう震えてるもんね、死にかけて
斎「要、大丈夫か!?(駆け寄る)」
斎「(自分の薄手のコートを死望に被せ)しっかりしろ、要!」
塵 すると死望は目を覚まし、
死望「カズさん……、…カズさん…?どうしてこんなところに…?」
塵 と不思議そうに探索者を見上げる。
斎「い、いや…お前こそどうしたんだよこんな…っ、」
死「えっと…ちょっと分かんないです…。あんまり昨日の記憶なくて…お酒とか、飲んでないと思うんですけど…。でも気づいたら、この部屋…はちょっと見たような気がしなくもないんですけど…。」
斎「そ…、そうか。いや、俺もちょっと状況がわかんないんだけど…。要、寒さは大丈夫か?(死望の背中を擦る)」
死「ちょっと寒いんですけど…お腹もすいちゃって。…ずっと寝てたからかもしれないんですけど…喉も乾いちゃってて…。」
斎「それは辛かったな…。係の人とかいないのか?(きょろきょろ)」
塵 いない
斎「これも…外れないのか?(足枷を見る)」
足枷には鍵がかかっていて鍵が見つかれば外せそうである。
斎「ちょっと、係の人に頼んで、もし見かけたら鍵外してもらうようにするからさ。」
死「tあ…すみません。」
斎「まあ、帰りにご飯でも食べよう。」
塵 それなりに鎖は長いから、もうちょっと歩けるよ。
竹 ローブってなんか見れる?
死「なんか…俺の服じゃないんですけど、これしかないんで…。」
斎「俺がもう1枚コートとか羽織ってたらよかったんだけど…。」
死「全然、大丈夫です…っ…。」
斎「とりあえず行けるところまで行ってみようか。係の人、いるかもしれないし。」
塵 マネキンに目星が振れる。
斎 目星→成功
旧人(ネアンデルタール人)のマネキンが骨角器と呼ばれる動物の骨でつくられた槍のようなものを持っていることに気が付く。また、原人(北京原人)は燃えているたいまつを持っていることにも気が付く。
死「(たいまつの近くで少し暖かそうにしている)」
斎「たいまつ、持って行ってみるか…。その方があったかそうだし、ちょっと借りるだけ…、…元に戻すなら多分許してもらえるよ。(たいまつを持っていく)」
塵 進化コーナーはそれくらい。
▽人類の発明コーナー
発明品として、順路に沿って、中世ドイツの活版印刷機、1840年代のカメラ、1870年代アメリカの発明初期の電話機、ソ連の世界初の人工衛星スプートニク1号、1970年代の発明初期のパソコンの順番で展示されている。
斎「(順番に見ていく)」
▽活版印刷機
中世ドイツで発明され一世を風靡した活版印刷機。説明の看板には「グーテンベルクの発明を体験してみよう!活字のハンコを枠にはめて遊んでみてね」と書いてある。看板の横にあるボックスにはアルファベットのような文字が書かれた金属製のハンコのようなものが大量に入っており、印刷機にはめこんで遊べるようになっている。足枷の付いた死望もここには問題なくついてくる。
目星が振れる。
斎「これ、すごいな!体験できるんだな、これ!印刷機!…って、そんな場合じゃないよな…。」
斎 目星→成功
大量のハンコの中に活版印刷には用いないような判子が混じっている。「ニャルラトミュージアムへようこそ」というフレーズとともに可愛くデフォルメされたミイラのキャラクターが描かれている。探索者はこれがスタンプラリー用のスタンプだと思うだろう。
竹 要くんの前でスタンプラリーしにくいな、この状況で。
斎「わ、すごい凝ってる…!そうだ、要、なんかこれな、スタンプラリーやるとプレゼント貰えるらしいぞ。…いいやつかもしれないから、ちょっと押していいか?」
死「あ、全然大丈夫っす…。1枚しかないですね。」
斎「取ってくるよ、入り口まで。要がいるなんて思わなかったからさ。すぐ戻ってくるよ。」
死「全然…っ、そ…そうですよね、」
斎「ただいま、一枚持ってきたぞ。要もほら、ここスタンプしてみな。…ちゃんとブレないで押せたじゃないか、えらいぞー。」
塵 ママかな
▽カメラ
1840年代のカメラ。探索者はそれがカメラだと言われなければカメラには見えないと思うかもしれない。足枷の付いた死望もここには問題なくついてくる。探索者がカメラを調べようと近づくと突然カシャという大きな音がして眩しい光が目を覆う。光は一瞬で消え、何事もなかったかのようにあたりは再び静まり返る。説明用の看板には「こちらの展示物には触れないでください」と注意書きがある。
斎「今、写真撮られたのかな?」
死「そうなんすかね…。」
斎「なんか不意打ちでびっくりしちゃったな。…出口のところで写真買えるかもしれないな。あ、でも要が嫌ならそんなの、買わないよ。」
死「買ってもいいですけど…。」
塵 目星が振れる。
斎 目星→成功
見た目は古いカメラだが、細工がされているらしいことがわかる。中身はもしかしたら最新のカメラなのかもしれない。
斎「なんかこのカメラ、見た感じこう、中に最新のカメラ入ってそうな感じするんだが、 …それって展示品としてどうなんだろうな?💦 あんまりちょっと、よくないんじゃないか?💦」
死「いや、そっすね…。でもちょっと…わかんないですよね、外から見ただけだとあんまり。」
斎「やっぱちょっと変わってるな、ここは。…でも、博物館なんて来たの学生時代以来だから…すごい懐かしいな。」
死「俺もあんま…外とかって出ないんで…。」
斎「今度一緒に博物館行くか!」
死「はい…!」
斎「人少ない方がいいよな。平日、もし俺仕事早く終わったら… 声かけるから。」
死「はい、…俺暇なんで…。」
▽電話機
1870年代アメリカの発明初期の電話機。説明の看板によれば、発明者はアレクサンダー・グラハム・ベルという人で、ベルによる世界で初めての電話機による連絡は「ワトソン君、用事があるからちょっと来てくれ」だったそうだ。また、「体験してみよう!ベルになりきってワトソン君に連絡をしてみてね」とも書いてある。足枷の付いた死望はここから先は足が届かない。
竹 死望は電話機では遊べないってこと?
塵 多分そう。
斎「ここから先、届かないみたいだな天。ちょっとここで待っててもらうことになっちゃうけど…なんかあったら……えっと、じゃあ大声で呼んでくれ。…非常事態だからさすがに許されるだろ。」
死「で、できるだけ…頑張ります…。」
斎「俺もちょっと気配るようにするからさ。」
塵 目星振れるよ
斎 目星→成功
電話機のそばにペットボトルの緑茶が2本おいてあるのに気が付く。よく見るメーカーのもので、飲んでも特に問題はなさそうだ。
斎「あ、ここなんか緑茶置いてあったんだけど、もしかしたら忘れ物かなって感じもするけど…
まあでもこんな状況だしさ。もし喉乾いたら、飲んでいいから。(死望に渡す)」
死「ちょっと、いただきます。…美味しい…。」
竹 まあちょっと電話機で遊ぶのはさすがに29歳男性なんで 恥ずかしいからやらないかな。
塵 そっか。
▽人工衛星
ソ連の世界初の人工衛星であるスプートニク1号。説明の案内板には、「ボタンを押して衛星の中を見てみよう!」という文言とともに赤く光るボタンが付いている。
竹 目星振れる?振れなかったらボタン押すわ
塵 アイデアが振れる
斎 アイデア→98/60 ファンブル
斎「(人工衛星だなー)(ボタンを押す)」
ボタンを押すと人工衛星が展開されていき中の様子を観察できるようになる。
斎「(おお、…早く要を解放してあいつにも見せてやりたいな…)」
塵 目星が振れる。
斎 目星→成功
人工衛星の中にきらりと光る何かを見つける。
斎「(手に取る)」
手に取ってみると、それが鍵であるということがわかる。
斎「(これ、もしかして要の…?)」
斎「要、なんか鍵見つけたんだけど、これ足枷のやつかな…?(試してみる)」
塵 開いた
斎「あ、よかった。」
死「あ、ありがとうございます…。」
斎「大丈夫か?脚、跡になってたり痛んだりとかしてないか?」
死「た、多分大丈夫です…」
斎「よかったよかった…。あ、そうだこれ、人工衛星、これすごいからな、要も見てみろよ。(死望にボタンを押させる)」
死「(ボタンを押す)」
人工衛星が展開する。
斎「なんか、かっこいいよな。」
死「そうですね…ロボットの展開する時みたいで…」
斎「結構楽しいな、博物館も。」
斎「あ、じゃあたいまつ、俺が持つな。もう肩は貸さなくて大丈夫か?」
死「だ、大丈夫っす…。」
斎「早くここから出て、美味しいご飯食べに行こう。」
▽パソコン
1970年代につくられた発明初期のパソコン。現代のものと比べると、画面の大きさの割に付属機器がかなり大きい。説明用の看板には「体験してみよう!こちらのスイッチを押すと電源が入ります」と書かれていて、そばには赤く光るボタンが設置されている。
斎「要、たしかパソコンとか得意だよな。」
死「まあ、ゲームとかでちょっといじったりは…。」
斎「押してみるか?」
塵 テンション上げさせようとしてるんだよね
竹 そう、楽しませようとしてる
死「(ボタンを押す)」
電源を入れるとこの博物館内と思われる部屋が映る。次の瞬間、見覚えのある人物が恐怖におののいたような表情で駆けてくる様子が流れる。その人物は間違いようもない、死望である。死望は体中が包帯でぐるぐる巻きのミイラのような男から追いかけられているようだ。そんな不可解な映像がしばらく流れた後、映像は突然ぷつんと途絶えた。
斎「(要に怖い映像見せちゃった…!)」
探索者はその不可解な光景に強い不快感を覚える。【SAN値チェック1D3/2D3】
斎 SANc→成功 1d3→2
死 SANc→成功 1d3→3
斎「あ、要ごめんな…なんか怖い映像だったな、押さなきゃよかったな…。身に覚えとかはないんだよな?💦」
死「ぜ、全然覚えてないっす…」
斎「きっとフェイクか何かだよ。きっと大丈夫。」
塵 目星が振れる。
斎 目星→失敗
死 目星→失敗
人類エリアを出て順路に沿って進むと、今度は生物エリアと書かれた看板が見えてくる。そこには様々な動物の剥製と骨格標本がセットで展示されている。順路に沿って、ヒト、イヌ、タヌキ、トラとキツネ、ネコ、ブタの順で並んでいる。ヒトの剥製のゾーンには準備中の札がかけられており骨格標本のみが展示されている。
塵 (シークレットダイス→???)
探索者の耳にどこからか不気味なカタカタ音が聞こえてくる。建付けの悪い窓でもあるのか、と周囲を見渡すがそのようなものは見当たらない。背中を冷たい汗がツーっと落ちていく。得体のしれない物音に探索者はここがどこか異様な空間であるということを思い出してしまう。【SAN値チェック0/1】
斎 SANc→成功
斎「なんか、変な音するな?要も気づいたか?」
死「は、はい…なんか…。…風とかっすかね?天気悪いんですかね?今日、」
斎「そもそも今何時くらいなのかよくわかんないしな。」
死「確かに、時計もないですね…。」
▽剥製と骨格標本
案内板には「ご自由に触ってお楽しみください」と書かれている。剥製の動物たちはそれぞれ、特徴的な様々なポーズをしていて、その姿はまるで生きているかのような錯覚を覚えるほどである。
斎「すごいリアルだな、ここの剥製。」
死「そうっすね。なんか表情豊かっていうか、変なポーズ…。」
斎「迫力があるし、触っていいっていうのもなんか珍しいよな。 こういうとこって大体触っちゃダメなことが多いから。」
死「そうですね。なんか、手の油とかついちゃわないかな…。」
斎「やっぱ最近の剥製作る技術ってすごいんだな…。」
▼ヒトの骨格標本
ヒトの骨格標本、言ってしまえば骸骨が椅子に座らされている。骸骨は小さな棍棒のようなものを手にしている。
斎「要、覚えてるか。なんか小学生の時さ、要、保健室の骨格標本怖がって近づけなかったんだぞ。小学1年生とか。」
死「で、でも今は怖くないっす…。」
斎「いやあ…でも、あん時可愛かったな…。」
探索者がよく見てみようと近づくと、その骸骨が突然、勢いよく立ち上がる。骨だけで一体どのようにして動いているのか、科学的にあり得ない出来事に探索者たちは言葉を失う。骸骨は体のあちこちからカタカタ……カタカタ……と不気味な音を立て、探索者たちに敵意を向けているようだ。動くはずのないものが動いている。その奇妙な現象に探索者は激しく動揺することだろう。【SANチェック0/1D6】【骸骨1体との戦闘に突入】
斎 SANc→成功
斎「すげえ、機械仕掛けだ!でもなんか襲ってくる!…やばそうだな、ちょっと要、後ろ下がっててくれ。」
塵 行動順 斎場→骸骨→死望
斎 こぶし→成功
骸骨 回避→失敗
探索者の渾身の一撃が当たり、衝撃に耐えきれなかったのか骸骨はボロボロと砕け、足元から崩れ崩れ落ちていく。
崩れ落ちた骸骨はしばらくの間カタカタと弟で震えていたが、やがてあたりはシーンと静まりかえる。
斎「これ、賠償金取られたりしないよな💦」
死「 いや、でも骸骨が…。」
斎「そ、 そうだよな💦」
竹 他のはく製も襲ってきたりとかしたら嫌だから、ちょっと離れたところから警戒しつつ進む。
斎「触っていいとか言ってたけど、ちょっと触るの嫌になっちゃったな。 」
死「そうっすね…」
▼イヌ
誰かが触って展示の位置がおかしくなってしまったのか、説明用の看板の柱に頭をぶつけるような格好になってしまっている。心なしか痛そうに顔をゆがめているように見える。
斎「なんかかわいそうだな。これ。元々そういう展示だったのか?」
死「そうですね、剥製だから…痛そうな表情で固めたってことですよね。」
斎「変わった展示だな…」
▼タヌキ
タヌキの剥製は寝そべって目を閉じている。眠っているように見えるだろう。
斎「やっぱりこう、みんな生き生きしてるよな。動作が。普通剥製ってなんか、突っ立ってるようなイメージあったけど。」
死「動物園みたいですね。」
斎「動物園も行こうな、今度。大丈夫か?匂いとか苦手だったりしないか?」
死「大丈夫っす…。」
▼トラとキツネ
恐ろしい形相で威嚇するトラの剥製とその前でどこか得意げな表情にも見えるようなマヌケ面のキツネの剥製だ。
斎「これ、全部ことわざになってるんじゃないか?要、 虎の威を借る狐だこれ。いや、よく考えるなあ。面白いな。」
死「でも、書いてないのに気付けるなんてすごいですね。」
▼ネコ
猫の剥製は、こちらに片腕(片前足)を差し出すようなポーズになっている。
斎「猫の手を借りたいの方か、招き猫の方かどっちだと思う?…でも招き猫はことわざじゃないか。」
死「そうっすね。なんか、名詞っすよね。」
斎「じゃあ、猫の手を借りる方か。お手。(肉球に手のひらをつける)」
塵 すると、斎場の手のひらにインクがつく。スタンプになっているようだ。
斎「(肉球を覗き込み)あ、これスタンプになってるのか。」
死「だ、大丈夫っすか…?」
斎「びっくりした、肉球だと思ったら真っ赤だったから…。あ、でもちゃんと肉球のスタンプだぞ。めっちゃ可愛いな!要の分も、ほら。」
死「は、はい…。」
斎「いやあ、それにしてもプレゼントって何がもらえるんだろうな。」
▼ブタ
ブタの剥製は白くて丸い宝石のようなもので遊んでいるかのようなポーズになっている。宝石は親指の爪程度の大きさである。
斎 知識→成功
この宝石は真珠だとわかる。
斎「これ、本物なのかな?宝石だろ?一応」
死「でも本物だったら、こんなに無警戒に置くのかな…。」
斎「さすがに作り物なんじゃないかな。…っていうか、なんかごめんな、早く出ないとなのにhじゃいじゃって。」
死「…でもスタンプラリーが結構…ちゃんと見ないと…」
斎「あ、確かに…。人類エリアのスタンプもちょっと分かりにくいところにあったからな。
死「ちょっとしっかり見ながら行きましょう…。」
その2→