【CoCセッション】星が降る夜に


その1

GM:5年前の出来事。

星が降る夏の夜、

あなた、南水真廣は海に来ている。

どうして来たか自分でも分からない。

ただなんとなくそんな気分だったのだ。

ふと、砂浜を歩いていると海の方から音が聞こえてくる。

音のする方を向けば人が溺れているのが見えるだろう。

今ならまだ間に合うかもしれない。

 

GM:そう思ったあなたは、

手を伸ばす→分岐1   手を伸ばさない→分岐2

 

南水真廣:っ!(手を伸ばす)

 

GM:あなたは海へと飛び込みその手を伸ばす。

そうして溺れた子の手を掴む。

しかし波はその子をさらい、あなたの手が離れる。

あなたは、ヒーローになれなかった。

 

GM:あなたは以後、海洋恐怖症を付け加えてください

ただし、海を見る程度では問題ないです

 

GM:こんな感じで島から出られません。もしもフェリーに乗ろうとするなら海洋恐怖症によって海が怖く乗れないです。

 

 

 

 

GM : 綺麗な朝焼けが差し込み、目を覚ます。

ここは日本の本州から遠く離れた深海島にある一軒家、南水の家だ。

島はそこそこ広く、本州と島を結ぶフェリーがあるものの施設などは数えるほどしかない。学校もあるが住民が多くないため通っている生徒も少ない。

南水の家は比較的町から離れており、家から出るなら海岸がすぐ近くに見えてくるだろう。

 

安元 大介 : ふぁあ、おはよー。

 

GM : しばらくするとあなたが島に来てからずっとお世話になっている安元 大介が起きてくる。

両親を亡くし身寄りの無いあなたを引き取ってくれたとても親切な人だ。

 

安元 大介 : いやぁ、朝は苦手だよー。

 

南水真廣 : おはようございます、安さん!

 

安元 大介 : いやあ眠たいねえ

 

安元 大介 : 昨日はよく眠れたかい

 

南水真廣 : 顔洗って来たらどうですか?俺朝ごはんの準備しときますから

 

安元 大介 : すまないねえ、そうさせてもらうよ

 

GM : 強制目星

 

南水真廣 : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 11 > スペシャル

 

GM : 安元はどうやら疲れてるようだ。

 

安元 大介 : いやあ、顔洗ったら目が覚めたよ

 

南水真廣 : 安さんは、あんまり眠れなかったですか?なんか疲れてるみたい……(心配そうに顔を覗き込む)

 

安元 大介 : いやぁ、どうも悪い夢を見たみたいでね。

 

安元 大介 : 寝起きが悪いしなんだか寝た気がしないよ。

 

南水真廣 : 大丈夫ですか?

 

安元 大介 : そういえば、夏休みだよね。何か予定は決まってるのかい?

 

南水真廣 : 今日も島の皆の手伝いするつもりですよ!

 

安元 大介 : そっかあ、みんないつも真廣君に助けられてるって聞くよ。ありがたいってさ

 

安元 大介 : とはいえ、夏休みだし何か遊びに行ったりもしてほしいような気もするけど、、

 

安元 大介 : とは言っても、こんな辺鄙な島じゃ予定も何もないか。

 

GM : 大介さんがそんなことをぽつりと呟く。

実際、島で出来ることはそう多くなく、本州に向かうフェリーに乗るにしても高校生には到底払えそうにない金額だ。

 

南水真廣 : 遊びか……でも、ここで皆の役に立てるだけで、俺は楽しいので!

 

GM : (ちょっと困ったようにも微笑みながら)

 

GM : 真廣君は相変わらずだねえ、まあ夏休みらしいことを俺も考えておくよ

 

GM : 他愛の無い会話をしながら朝食を食べ終える。

 

南水真廣 : 安さん……ありがとうございます!

 

安元大介 : 俺は今日休みで一日中家にいるから。何かあればすぐに言ってね。

 

南水真廣 : 分かりました。でも疲れてるなら休んでてください!

 

安元大介 : ありがとう、真廣君、良い一日をお互いにすごそうね

 

安元大介 : そう言ってニコッと笑顔を見せて大介さんは仕事に使う道具の手入れをしに行く。

ここから自由行動となります。

 

南水真廣 : 安さんは働き者だなあ。俺は見回りに行こうかな(救急セット等を持ち、家を出る)

 

GM : そう準備をして家を出たあなたは妙な違和感に気付くだろう。

海の方に何かが打ち上げられている。

 

GM : 目星を振るのだ探索者よ、この声に答えたまえ

 

南水真廣 : ……?なんだろう、あれ

 

南水真廣 : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 85 > 失敗

 

南水真廣 : 目が霞んで……ううん……よく見えない…………

 

GM : そう思いあなたは目をこするが、よくわからない。しかし大きな物体であることはわかる。

 

南水真廣 : …………一応、見に行ってみるか……(少し悩んだ後、海の方に向かう)

 

GM : どうやら気を失っている人のようだ。よく見るとまだ息がある。

 

GM : しばらくすると打ち上げられた人が目を覚ますだろう。

 

南水真廣 : …………!大丈夫ですか!?(慌てて駆け寄り呼吸を確かめる)

 

南水真廣 : しっかりして…………!

 

古賀無月 : …………!(ガバリと上体を起こすと辺りを見渡す)

 

南水真廣 : わっ……あ、大丈夫ですか?君、ここに倒れてて…………

 

南水真廣 : 自分の名前とか……分かりますか?

 

古賀無月 : ……なるほど、君が私を発見してくれた人ということだね!ありがとう、恩に着るよ。

 

南水真廣 : え?あ、はい……

 

古賀無月 : 僕の名前は古賀無月。好きに呼んでくれて構わないけど、親しみの籠もった呼び方の方が嬉しいな。むっちゃんとかどう?

 

南水真廣 : む、むっちゃん…………じゃあ、うん、むっちゃん……。あ!俺は南水真廣って言います

 

古賀無月 : 南水真廣くんね、まーくんでいい?よろしくー。

 

南水真廣 : ああ、いいよ……。それより、どうしてこんなところに?ああでも、先に着替えた方がいいかな……

 

GM : 南水へ、目星をお願いいたします

 

南水真廣 : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 57 > 成功

 

GM : 南水は古賀が島の人かわからないため、手掛かりを探しがてら島を周ってみるのが良いと思う。

 

古賀無月 : ああ、たしかに…衣服がぐっしょりと水分を含んで肌に貼り付いているね。このままでは動きにくいし、最悪の場合風邪を引いてしまう!着替えなくても乾きさえすればいいんだけどさ。

 

古賀無月 : どうして、そう…どうして……。ここで目を覚ましてから今まで、ずっと私も考えていたんだがね、古賀無月という名前以外の情報に突きあたらなかったんだよ。記憶喪失者というわけだね!

 

南水真廣 : ええっ!それは……大変だ。俺にできることがあれば、何でも手伝うよ。君の……むっちゃんの、記憶が戻るように

 

古賀無月 : それは頼もしいね!…というわけで、少なくとも記憶を取り戻すまでの間、私の教育者は他でもない、発見者であるまーくんということになる!インプリンティングってやつだねー。僕の行動の責任は君にあるというわけなのだから、くれぐれもよろしく頼むよ。

 

南水真廣 : きょ、教育って……そんな大げさな……

 

古賀無月 : なんでも君のお望み通りってこと……。…魅力的でしょ?

 

南水真廣 : ……むっちゃんを利用するような事はしないよ。そんな風にもさせない

 

古賀無月 : あはっ、まーくんって良い人すぎて逆に利用されるタイプっぽいね!まだ若いんだから気楽に生きなよー、記憶喪失者みたいに!

 

南水真廣 : 俺を利用して、皆が救われるなら、それに越したことはないよ。っていうか、むっちゃんは気楽すぎだよ……

 

古賀無月 : ふーん、まーくんがそれを望むなら僕は尊重するけど。発見者だし。

 

古賀無月 : なんせ私には今しか無いからねー、今が最低で、最高の気分!

 

南水真廣 : ゆっくり思い出していけばいいよ。それに、これからの事は消えないよ、きっと

 

南水真廣 : 君だって俺と大差なさそうだし、未来ある若者ってやつでしょ?

 

古賀無月 : …ドキドキはしてるよ。思い出す価値のある記憶なのか、忘れたいくらい忌々しいものなのか……どちらにせよ私が思い出すことを、まーくんは望んでるみたいだからねー。

 

古賀無月 : …………ふふっ、それは…まーくんが僕の思い出を作ってくれるってこと?……嬉しいな。

 

南水真廣 : 記憶を戻した立役者として、むっちゃんの記憶に残ったら光栄だな

 

古賀無月 : 光栄って!私、その辺の海藻みたいなもんなのに!(思わず吹き出すとケラケラ笑う)

 

南水真廣 : 海藻って……むっちゃんは人間だろ?……人間だよね?(少し不安そうに尋ねる)

 

古賀無月 :

 

古賀無月 : …………。(無言で自分のパンツの中を確認する)

 

古賀無月 : ……ゾンビかも…。

 

南水真廣 : っえ!?

 

古賀無月 : まあまあ、ゾンビも元は人間だから!

 

南水真廣 : いや……えっ……ど、どういうこと!?

 

南水真廣 : ゾンビってこう、ぐわーって、意思疎通ができない感じじゃないの?

 

古賀無月 : 世界は君が知っているよりもっと広いのさ!多分!

だから怖がらないでくれたまえよ、教育者くん♪

私の手掛かりを探してくれるんだろ?

 

南水真廣 : ……まあ、むっちゃんが良いなら良いか……。とりあえず君を知っている人がいないか、探してみよう

 

古賀無月 : 古典的だが手堅い方法だね!道案内は頼んだよー、まーくん。

 

GM : 市街地エリア

・喫茶店

・銭湯

・雑貨屋

 

南水真廣 : まずは……銭湯、行く?身体冷えちゃうだろうし

 

古賀無月 : あー……銭湯か。後でシャワーを借りられるなら、僕はそれで充分かな。人探しをするだけなら別に向かっても構わないよ。

 

南水真廣 : そっか……ゾンビも大変だね(?)

 

南水真廣 : じゃあ行こう、こっちだ

 

古賀無月 : そうそう、下手に温泉浸かると腐っちゃうから。硫黄で。

 

古賀無月 : はいはーい。

 

GM : ここは島唯一の銭湯、杉本湯。

あなた達が中に入ると昔ながらの雰囲気の内装が現れる。

 

GM : あ、南水先輩!今日も入りに来てくださったんですね!

 

GM : そういってフロントから声をかけてくるのは一つ年下の女の子、杉本 里奈だ。

 

南水真廣 : あー、ごめん。今日はちょっと違う用事で来たんだ

 

古賀無月 : こんにちはー。むっちゃんだよー

 

杉本里奈 : むっちゃん!??

 

古賀無月 : お、知ってる?

 

杉本里奈 : はえー、いや、初めて見ますね

 

南水真廣 : (ゾンビにも性別はあるよな……?)彼女……の事、何か知らないかなと思って……

 

古賀無月 : おや?ふむ、まーくんはそちらを望むんだね?

 

南水真廣 : え?

 

杉本里奈 : ?いやあ、お役に立てずすみません、どこから来たんすか??

 

杉本里奈 : 初めてみますけど、

 

古賀無月 : それが僕にも分からないんだよ、やり取りを見る限り君はまーくんの後輩なのかな?静かな環境だと思ったけど、まーくん以外にも若者がいるんだね。

 

南水真廣 : ああ、うん。彼女は一つ下の杉本さん

 

杉本里奈 : 後輩で銭湯にいる杉本です!

 

杉本里奈 : どこから来たかわからないってどうゆうことですか?

 

古賀無月 : おっけー、りなりなね。つい先ほど、砂浜で倒れているところをまーくんが発見してくれたのさ。それで、私にはそれまでの記憶が一切無いんだ。今は私の記憶を取り戻す手がかりを探しているところでね。

 

杉本里奈 : えー!大変じゃないですか!それにしてもいったいどこから流れてきたんでしょうね?

 

GM : 適度なところで、目星振れます

 

古賀無月 :

 

古賀無月 : CCB<=75 目星 (1D100<=75) > 11 > スペシャル

 

南水真廣 : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 60 > 成功

 

GM : あなた達は杉本と会話しながらも、周りに人が誰もいないことに気がつく。南水は、特にいつもなら人がいるはずなのにと不思議に感じる

 

南水真廣 : そういえば、今日は空いてるね

 

杉本里奈 : うーん、そうなんですよね。もしかしたら例の悪夢のせいかも知れませんね。私も見たんですよ。どうやら島中の人が同じように悪夢を見たんだとか。

 

古賀無月 : 悪夢?

 

南水真廣 : 悪夢……安さんも見たって言ってたな……

 

杉本里奈 : すみません、ちょっとこの後掃除があるので、詳しい話はまた今度!とにかく!お風呂にでも浸かって心癒していってください!

 

南水真廣 : ああ、ありがとう杉本。頑張ってな

 

杉本里奈 : はい!ありがとうございます、今日は人もいないのでのびのびしてくださいね-!

 

古賀無月 : ……なんだか不穏そうだね。私の漂着と何か関係があるんだろうか?

 

GM : 二人は話しながら、勧められたので風呂場へと向かう。風呂場の近くには簡易的なコインランドリーもあるため、古賀の服を乾かすには好都合だろう。

 

南水真廣 : まさか、きっと偶然だよ

 

南水真廣 : 服濡れてるし、入れないにしてもここで乾かしたら?

 

古賀無月 : 濡れていることで人目を集めることが出来、効率的だと思ったんだが…流石に少し寒いね。まーくん、100円玉を貸してくれるかな?

 

南水真廣 : うん、使っていいよ(百円を渡す)

 

古賀無月 : ありがとう!金の切れ目が縁の切れ目と言うからね、必ず返すよ!(南水に手を振りコインランドリーに向かう)

 

南水真廣 : 百円くらい良いのに……

 

南水真廣 : 俺だけ入っちゃって悪いな……どう?乾いた?

 

古賀無月 : まーくん、待たせたね。お陰様でちゃんと乾いたよー、この通り!

 

南水真廣 : 良かった。これで風邪を引くことは無さそうだな

 

古賀無月 : まーくんはお風呂上がりの一杯、ミックスフルーツ派?コーヒー牛乳?ピルクル?

 

南水真廣 : 俺は普通の牛乳を飲むことが多いかな、むっちゃんも何か飲む?

 

古賀無月 : …飲んでいいの?…じゃあ、ピルクル。

 

南水真廣 : 今日は暑いし、喉乾くだろ。ちゃんと水分補給しないと(ピルクルと牛乳を買う)

 

古賀無月 : あー、発見してくれたのがまーくんで、ガチでよかった~

 

古賀無月 : ありがとう!

 

GM : この後探索できるのは、

喫茶店

雑貨屋

です

 

南水真廣 : そんなにピルクル好きなの……?

 

古賀無月 : 少なくともまーくんに着いている間は、最低限の衣食住が確保できそうだからさ!

 

南水真廣 : そりゃあ、こんな大変な状況で外に置いてけぼりにはしないだろ?普通……

 

古賀無月 : それを普通だと思っているうちは、君はお人よしのまんまだねー。それもまた結構。

 

古賀無月 : さて、この町には他にどんな楽しいところがあるのかな?

 

南水真廣 : ……喫茶店と雑貨屋、どっちから行きたい?

 

古賀無月 : 喉はたった今潤ったし、雑貨屋かな?

 

南水真廣 : 分かった

 

古賀無月 : どうもー、むっちゃんでーす。

 

GM : 市街地の中で最も目立っていないと言われても納得してしまうほど古い外装の店、島唯一の雑貨屋だ。

中に入ると色々なものがきれいに並べられており、奥のカウンターで誰かがうつ伏せになり寝ている。

 

古賀無月 : やば、起こしちゃまずいかな?

 

GM : 南水の同級生、加藤 健司だ。

 

加藤健司 : んー?あ!やっべ暇すぎて寝てたわ。

 

南水真廣 : 健司……怒られるぞ

 

加藤健司 : お、南水じゃん。かーちゃんは今いないから大丈夫~、とそっちの人誰?

 

古賀無月 : 君もお友達か。まーくんは結構交友関係の広いタイプなんだねー。

 

南水真廣 : 健司も知らないか……。今日浜辺で倒れてたんだ

 

加藤健司 : なんじゃそりゃ。リアルでそんなことあるんだな。

 

古賀無月 : むっちゃんでーす。

 

加藤健司 : おーむっちゃん、倒れてたってぇ大丈夫かー?

 

古賀無月 : 外傷等は特に残っていないのだがね、記憶がすっかり抜け落ちてしまったみたいでさ。

まーくんと共同して、手掛かり探しをしている最中なんだよ。

 

古賀無月 : 古賀無月、という名前に心当たりが無いか、よければケンケンも聞き込みを行ってくれないかな。

 

加藤健司 : ふーん、なんか楽しそうだな、あーーーもー店番頼まれてなきゃすぐ行くのによー、...かーちゃん怖えぇからなあ.....

 

加藤健司 : まあ来たお客さんには聞いとくわ、任せてくれえ

 

南水真廣 : ありがとう、何か分かったらL●NEしてくれ

 

古賀無月 : 君には任務があるんだねー。それならば気持ちだけでも嬉しいというやつだよ。ありがとう!

 

加藤健司 : まあ任務っつってもお客なんてめったに来ねえけどな。もー昨日の悪夢のせいで今日寝てばっかよ。

 

南水真廣 : また悪夢の話か……どんな夢だったんだ?

 

GM : 適度なとこで目星振れまっす

 

南水真廣 : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 74 > 成功

 

古賀無月 : CCB<=75 目星 (1D100<=75) > 76 > 失敗

 

加藤健司 : えー?なんか海の~え~なんか言い表せんけどぉ、なんか不気味なやつだよーお前らは見てないんかよ

 

南水真廣 : 俺は心当たりは無いな……

 

古賀無月 : …たしかに、まーくんは見てないの?私はともかく。

 

GM : 南水はキラキラ輝く貝殻の首飾りを二つ見つける。

 

加藤健司 : さっき店に来たおっちゃんいわく、島の人が昨日おんなじよーな悪夢見たってさあ、不思議だよなー

 

古賀無月 : ……虫の知らせ……みたいだね。

 

南水真廣 : 皆見てるのに……見てないのは俺だけなのか?

 

南水真廣 : …………あ、これ……綺麗だな(不意に目についた首飾りを手に取る)

 

加藤健司 : あー?それ?それ、海でこの前流れ着いてたきれいな貝殻をネックレスにしたやつだな。

 

古賀無月 : へえ、まーくん…結構ロマンチックな趣味があるんだねー。

 

南水真廣 : い、いや、俺っていうか…………

 

加藤健司 : ロマンチックだなまーくん笑、別に欲しかったら持ってっていいぞー。どうせ拾い物みたいなもんだしな。

 

南水真廣 : か、揶揄うなよ……。それは流石に悪い……代金は払うから、これ一つくれるか?

 

加藤健司 : 別にいいのにー、んじゃあ500円で!毎度ありぃ~

 

GM : あなた達が店を見て周るうちに時間も過ぎていくだろう。

 

古賀無月 : こんなのが流れ着いてくるなんて、…良い海だね。

 

南水真廣 : …………そうだな

 

南水真廣 : ……そうだ。これ、むっちゃんに(先程買った首飾りを渡す)

 

古賀無月 : …………えっ、僕に?

 

古賀無月 : なんで?

 

南水真廣 : うーん……なんで、か……。なんていうか、似合うと思ったから、かな……?

 

古賀無月 : っ…………、………………。(一瞬笑顔を見せるが、複雑そうに目を伏せる)

 

南水真廣 : …………嫌だった?

 

古賀無月 : ……ゾンビにアクセサリーつけるなんて、いい趣味してんじゃん。

ううん、嫌じゃない……。まーくんが僕に、望んでくれたんだよね。…すごく嬉しい。

 

南水真廣 : ……そうか。良かった

 

古賀無月 : …………日、暮れてきたねー。喫茶店があるんだっけ?

 

南水真廣 : ああ、小腹も空いてきたし行ってみるか

 

GM : ここは島唯一の喫茶店、波風。

あなた達が店に入るとおしゃれな外見とは一風変わりレトロな店内が現れる。

今はお客さんも少なくとても静かだ。

 

古賀無月 : …えーと、こんにちはー、むっちゃんでーす。(ちょっと声控えめ)

 

佐野恵 : いらっしゃいませー!

 

佐野恵 : 店の奥から一人の店員が出てくる。南水の同級生、佐野 恵だ。

 

佐野恵 : あら、南水じゃない。それと、そちらの方は?

 

古賀無月 : この島は若者で回っているようだね…。

 

南水真廣 : 佐野、彼女の事を聞きたかったんだが、その様子だと、知らないよな……

 

佐野恵 : んーどっかで会ったことあります?

 

古賀無月 : それが覚えてなくてさー。全部。

 

佐野恵 : えーなにそれ?...んんでも、なんか初めて会った気がしないわね。まぁ、とりあえず何か飲んでいきなよ。

 

GM : そう言われるとあなた達は席へと案内される。

 

南水真廣 : ……むっちゃんはやっぱりこの島の住民だったのか?俺の知らない…………

 

古賀無月 : え、マジで?超昔とか?

 

GM : メニュー一覧

・コーヒー

・カフェオレ

・紅茶

・ココア

・ミルク

・フレンチトースト

(メニューを頼むとSAN値1回復)

 

南水真廣 : ゾンビだもんな……

 

古賀無月 : …ってか、まーくんは?この島で生まれたわけじゃないの?

 

南水真廣 : ……俺は6年前にこの島に来たから、まだ新参者だよ

 

古賀無月 : 6年っていうと……大体…小学生くらい?

 

南水真廣 : ああ、そのくらいだったな

 

古賀無月 : でも、島なんて閉鎖的そうなのに随分馴染んでるんだねー、まーくん。日頃の行いの賜物かな?

 

南水真廣 : 皆が優しいからだよ。……俺も馴染もうと必死だったけど

 

GM : しばらくゆっくりしていると佐野 恵が誰かを連れてくる。

 

佐野恵 : 店長!この子なんだけど、なんか知らない?

 

古賀無月 : あ、店長さんどうも、むっちゃんです。

 

GM : そう言われると店長と呼ばれるダンディな男性がじろじろと古賀を見つめる。

 

超島マスター : うーむ、どこかでみたことがある気もしますが。

 

超島マスター : 力になれそうではありませんね。すみません。

 

佐野恵 : 顔の広い店長でもわからないのかー。やっぱ島の外の人じゃないかなぁ。

 

佐野恵 : そういえば、私今日久しぶりに悪夢見てさー。ほんと最悪ー。

 

古賀無月 : (フレンチトースト食べたいな…)

 

ありえんしマスター : おや、奇遇ですね。自分も今朝悪夢を見ましたよ。

 

古賀無月 : (カフェオレも飲みたいな…)

 

南水真廣 : 佐野も見たのか。健司と同じ、海のやつか?

 

佐野恵 : えー店長も!?何かよくないことでも起きないといいけど。

 

佐野恵 : えっ、あいつも見たの!?そーよ、海のなんかこう...

 

佐野恵 : ともかくやな感じのやつよ!

 

南水真廣 : そんなに抽象的な夢なのか……

 

南水真廣 : あ、そうだ。まだ頼んでなかったな、むっちゃんは何か食べたいものあるか?

 

古賀無月 : もはや、悪夢を見ていない人を探したほうが早いんじゃないかという気すらしてきたよ。

 

古賀無月 : フレンチトースト…あとカフェオレ。

 

南水真廣 : 分かった。佐野ー、注文頼むー

 

佐野恵 : はいはいー、りょうかーい!

 

佐野恵 : 鮮やかな卵の黄みを帯びたトーストは、今にも崩れそうに机に置かれた衝撃でフルフルと震え、二人の鼻孔を甘いメープルシロップとバターの香ばしい香りがくすぐる。今焼きたてのそのフレンチトーストは、心を温めるような湯気を二人に示した。

 

佐野恵 : カフェオレも!

 

佐野恵 : おまたせー!

 

GM : SAN1増やしてください

 

system : [ 南水真廣 ] SAN : 35 → 36

 

古賀無月 : さっちゃんありがとー。

 

system : [ 古賀無月 ] SAN : 55 → 56

 

古賀無月 : なーんも収穫無かったねー。あっという間に暗くなっちゃった。

 

南水真廣 : そうだな……

 

GM : 日が暮れてくる。そろそろ家に帰らなければ大介さんが心配するだろう。

そう考えたあなた達は家に向かうだろう。

 

GM : 目星を振ってください

 

南水真廣 : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 10 > スペシャル

 

古賀無月 : CCB<=75 目星 (1D100<=75) > 94 > 失敗

 

南水真廣 : むっちゃん、ちょっと、待っててくれ……っ(焦った様子で海の方へ走る)

 

古賀無月 : …………?…まーくん、どーしたの?(小走りで南水を追いかける)

 

南水真廣 : はぁ……っ、あれ、………………いや、なんでもない……ごめん…………(息を切らしながら周りを見渡す)

 

古賀無月 : ……なんかあった?

 

南水真廣 : 人影が、見えたような気がして…………

 

古賀無月 : 随分焦っていたようだけど……。…誰か、溺れたりとかしてたのかな?

 

南水真廣 : いや、きっと大丈夫だ……俺の見間違いの筈だ…………

 

古賀無月 : (…………?)

 

南水真廣 : 安さん、ただいまー!お客さんがいるんだけどいいかな?

 

古賀無月 : お邪魔しまーす…

 

安元大介 : お、帰ってきたね。

 

安元大介 : おお、珍しいね、

 

安元大介 : どなたかな

 

古賀無月 : むっちゃんでーす。

 

南水真廣 : 古賀無月さん、今日浜で会ったんだ

 

安元大介 : 浜.....?初めて見る顔だね

 

古賀無月 : まーくんちの人も知らないかー…。

 

安元大介 : いやあ、島の人は結構顔見知りなんだけどね

 

安元大介 : 旅行かな?

 

南水真廣 : それが、記憶がないみたいで……

 

古賀無月 : 名前しか覚えてませーん

 

安元大介 : 記憶が!?!?

 

安元大介 : 大丈夫なのかい?具合とか

 

古賀無月 : 身体的苦痛は無いです!

 

古賀無月 : まーくん…真廣くんのおかげで小腹も満たされましたー

 

安元大介 : ええ、ご飯を食べてきたのかい?お腹いっぱいかな

 

安元大介 : もし食べれるなら夕ご飯食べて、帰る場所がないならとりあえず今晩はうちに泊まっていきなさい。

 

南水真廣 : ありがとう、安さん!夕飯食べるよ

 

古賀無月 : ありがとうございまーす!

……得体の知れない人間を快く家に招き入れるなんて…流石まーくんの親御さんだね…。

 

安元大介 : まあまあ、今日の晩ご飯は海鮮丼だよ。

 

GM : そう言うと新鮮な魚がのった海鮮丼が出てくる。

あなた達はそれを食べることだろう。

 

古賀無月 : いただきま~す

 

GM : 聞き耳振ってください

 

古賀無月 : CCB<=50 聞き耳 (1D100<=50) > 11 > 成功

 

南水真廣 : CCB<=50 聞き耳 (1D100<=50) > 95 > 失敗

 

GM : どこからかとてつもない魚臭さが漂ってくる。

 

古賀無月 : …………。

……まーくん、夕飯の後、家のお風呂を借りることはできるかな?

 

南水真廣 : ああ、銭湯で身体流せなかったし、入った方がいいよ。お風呂いいよね?安さん

 

安元大介 : もちろん、今日は暑かったよね、ゆっくりお風呂しておいで

 

古賀無月 : なにせ何日漂流していたのかも検討がつかないものでね…。潮の匂いが染みついてしまったのかもしれない。

 

古賀無月 : …ありがとうございます、お風呂、お借りします。

 

安元大介 : まあ漁師の家だしもともと潮の香りはするけどね.....

 

古賀無月 : (漁師の家なんだ)

 

安元大介 : とかなんとか、あなたたちは他愛もない話をしながら夕飯を食べ進め、夜は更けてゆく

 

古賀無月 : …まーくん、……明日も…私の記憶を探してくれるのかい?

 

南水真廣 : え?勿論、……と言っても狭い島だからできることはそんなにないかもしれないけど…………

 

古賀無月 : そうか。

……ありがとう。引き続きよろしく頼むよ。

 

古賀無月 : それじゃ、おやすみー。

 

南水真廣 : おやすみ、むっちゃん

 

GM : 海の近い家にはどこからか波の音がかすかに聞こえ、その心地の良い音に耳を澄ませるとあなたたちは一日の疲れもあり心地の良い眠りに落ちてゆく