貴方は今日、同居人の久々宇賢作とショッピングモールにてデートをしている。
今朝、本来ならば仕事であった彼を見送ったのだが、それから数十分後に突然帰宅し「急に仕事が延期になって、休みになった」と困ったような笑顔で告げた。
折角の休みならと、久々宇は貴方を外へと誘う。久しぶりに二人で過ごせる休日に貴方も頷いたのだ。
暫く楽しい時間を過ごした頃。休憩スペースで寛いでいた久々宇の携帯が着信を知らせる。彼は電話に出ると相手と二、三会話を交わし、通話を終えれば貴方へ申し訳なさそうに謝る。
【久々宇賢作】
悪い、急用が入った……。今から向かわないといけなさそうだから、お前は先に帰ってろ。寄り道すんなよ?
【相ケ瀬巡】
あ?…お前、予定変えすぎだろ…。社会人サマは忙しくて大変そうだな?
…まあ、今日は暇だからいいけどな。
【久々宇賢作】
……悪い。今度の休みに好きなもん作ってやるよ。じゃ、(足早に出口方面へ駆けだしていく)
貴方もそれを見送ってから帰路に付くこととなる。
貴方が帰宅をすると、家の鍵は開いていた。
【相ケ瀬巡】
…?あいつ鍵閉め忘れたのか?不用心だな……。
不審に思い恐る恐る開けるならば、玄関にはきっちりと揃えられた久々宇の靴があることが分かる。どうやら用事を終えて先に帰っていたのだろうか。
【相ケ瀬巡】
……おい、ケン!用事終わったなら連絡くらい入れろよ!(玄関で靴を脱ぎながら呼びかける)
リビングに向かえばソファーに腰掛けテレビを見ている久々宇の姿がある。
彼は貴方の帰宅に気付くとちらりと視線を寄越し、片手をひらひらと振った。
【久々宇賢作】
お~おかえり。どっか行ってたのか?
【相ケ瀬巡】
…は?お前と出かけてたんだろ。ボケてんのか?
【久々宇賢作】
…………は?えっ?いや、俺ずっと仕事だったけど……今朝も言っただろ(怪訝そうな顔で見上げる)
【久々宇賢作】
…………いや、うん。そうだった。今日はお前と久々に出かけたんだったよな……。……悪い、うっかりしてた(少しの間をおいて訂正する)
【相ケ瀬巡】
…………なんだ、お前……(理解不能、といった表情で困惑する)
【久々宇賢作】
まあ、そこそこ楽しかったし、また休み取れたら行ってやってもいい(にやりと笑ってすぐにテレビに向き直る)
【相ケ瀬巡】
^^;
少し考え込む様子の久々宇の横顔を眺めながら少しの不信感と違和感を胸に、貴方はその日一日を終えた。
【相ケ瀬巡】
ボケ老人……(ボソッ)
【久々宇賢作】
ぁあ”ッ!?
【久々宇賢作】
社会人は学生くんと違って色々あんだよ(何か言いたげにしながらも口を噤む)
それから数日後。いつも通りの日常を過ごし、帰宅した貴方は一日の疲れを抱えてリビングのソファーに腰掛けていた。
ぼんやりテレビを眺めているそんな貴方の隣へ久々宇が腰掛ける。彼は2つマグカップを持っており、その1つを貴方へと差し出す。
【相ケ瀬巡】
お、サンキュー
【久々宇賢作】
お、レポート終わったのか。おつかれ
目星が振れます。
【相ケ瀬巡】
目星:【1d100】を振りました。結果は「91」失敗です。(成功値50以下)(各ダイス目:91)
かわいい
【相ケ瀬巡】
(かわいい)
アイデア振れます。
【相ケ瀬巡】
アイデア:【1d100】を振りました。結果は「80」失敗です。(成功値40以下)(各ダイス目:80)
やっぱかわいい
【相ケ瀬巡】
(かわいいな)
【相ケ瀬巡】
(じっ)
【久々宇賢作】
…………な、なんだよ、人の顔じっと見て……(少し居心地悪そうに視線を泳がせる)
【久々宇賢作】
…………そのネックレス、まあまあ似合ってんじゃねえの?…………だから、外すなよ(誤魔化すように告げる)
久々宇が付けているものと同じ、ドッグタグのネックレスを2日ほど前に贈られたのを思い出す。
彼はここ最近多忙だと告げ、なかなか時間の取れないことと、先日の珍騒動により貴方に迷惑をかけたことを気にしていたようで、お詫びにとプレゼントされたことを覚えている。
【相ケ瀬巡】
…おう、まあ……ジジイ、センスだけはあるからな。サンキュ。
【久々宇賢作】
……ふん、デザイナー舐めんなよ?(少し得意げに笑って見せる)
暫く談笑をしていると貴方は不意に眠気を感じた。
それは意識をすると徐々に猛烈なものへ代わり、やがて目を開けていられない程となる。
【相ケ瀬巡】
……やべえ、ねみぃ…………
【久々宇賢作】
…、…?……、……!~…………
久々宇がひどく心配そうに話しかけてくるが、その内容すら今の頭では理解出来なかった。
抗うことも虚しく、あなたの意識は微睡みの中へと落ちていく。
【相ケ瀬巡】
(……なんか焦ってんな、ジジイ…………)
聞き耳を振ってください。
【相ケ瀬巡】
聞き耳:【1d100】を振りました。結果は「2」成功です。(成功値80以下)(各ダイス目:2)
意識を手放す直前、「少し出かけてくる」という久々宇の声だけがいやにはっきりと聞こえた気がした。
【相ケ瀬巡】
(こんな時間に…?)
次に相ケ瀬が目を覚ますと、部屋の中は暗く静まり返っていた。あなたはあの後ソファーで寝てしまったようで、冷めたマグカップだけが2つテーブルに並んでいた。
久々宇の姿はない。もしかしたら先に部屋へ戻って寝てしまったのだろうか。
シークレットダイス【1d2】を振りました。結果は「2」です。(各ダイス目:2)
【相ケ瀬巡】
…あのジジイ……毛布くらい掛けろ……
【相ケ瀬巡】
(寝室を見に行く)
あなたが身を起こしソファーから降りようとして、足元に何かがぶつかる感触に気づく。
【相ケ瀬巡】
…あ?
【相ケ瀬巡】
(足元を見る)
恐る恐る見下ろしてみるならば、そこには力無く横たわる久々宇の姿があった。
【相ケ瀬巡】
…………は!? おい、ジジイ!起きろ!!風邪ひくぞ!!(揺する)
久々宇はぐったりと横たわっている。衣服は少し乱れており、うつ伏せのため表情は分からない。
【相ケ瀬巡】
(声をかけながら仰向けに転がす)
抱き起こそうとして貴方は衣服から覗く久々宇の素肌が傷だらけであるのを見た。頭からは血が流れている。
そして貴方は自身の手の平にも同じく血が付着している事に気づく。知らぬ内に久々宇に何があったのだろうか。
あなたの中で漠然とした不安と恐怖が湧き上がった。大切な人の惨状にSANc0/1d3
【相ケ瀬巡】
SAN:【1d100】を振りました。結果は「27」成功です。(成功値55以下)(各ダイス目:27)
【相ケ瀬巡】
…………ケン……?…おい、転んだのか……?しっかりしろよ、
よく久々宇を観察すると微かに息をしており汗をかいている。どうやら気絶しているだけのようであるが、目を覚ます気配はない。
苦しげに眉根を寄せ、浅く短い呼吸を繰り返す。
【相ケ瀬巡】
っと…………、とりあえず救急車…!(ポケットに手を突っ込みスマホを取り出す)
あなたは救急車を呼ぼうとするも何故か携帯の電源が入らない。
久々宇に目星振れます。
【相ケ瀬巡】
目星:【1d100】を振りました。結果は「87」失敗です。(成功値50以下)(各ダイス目:87)
【相ケ瀬巡】
…っんな時に故障かよ!?
久々宇の両手に何か紙が握られている。取り出してみれば、くしゃくしゃのメモとチェーンのちぎれたネックレスであった。
【相ケ瀬巡】
(…あれ、俺…ネックレスつけて寝たよな?)
【相ケ瀬巡】
(ネックレス見る)
ネックレスだなぁ
ちぎれちゃってるなぁ
【相ケ瀬巡】
(メモみる)
メモを見てみると見知った筆跡、久々宇の文字で何か綴られている。
「肉の溶解 〈以下何かしら呪文のような記述〉」
【相ケ瀬巡】
(レシピか何かか?)
【相ケ瀬巡】
(裏を見る)
「俺が帰るまで絶対に扉は開けないで」
【相ケ瀬巡】
(なんだこれ……)
【相ケ瀬巡】
(……とにかく早く、助け……呼ばないと……)
【相ケ瀬巡】
(久々宇のポケットをまさぐってスマホを探す)
この家の鍵と、久々宇のスマホが見つかる。
スマホの電源は入らない。
【相ケ瀬巡】
クソッ……!
あなたが立ち尽くしていると、扉を何度も叩く音が響いた。
【相ケ瀬巡】
(びっくり)
【相ケ瀬巡】
(手早く久々宇をソファーに寝かせ、恐る恐る扉に近づく)
恐る恐る覗き穴から外を確認する。そこにはひどく息を切らした久々宇の姿があった。彼はひどく切羽詰まったような、困惑した表情を浮かべ立ち尽くしている。
【相ケ瀬巡】
…………は?
【久々宇賢作】
おいガキ、今そこに俺が倒れてるだろ?信じられねえかもだけど……そいつ俺のドッペルゲンガーなんだ
【相ケ瀬巡】
(思わず部屋と扉を交互に見やる)
【相ケ瀬巡】
は…………?????????(理解が追い付かずぽかんと口を開けたまま立ち尽くす)
【久々宇賢作】
前々から姿だけは見てたんだ。でも、今回はついにこっちに干渉してきた
【久々宇賢作】
買い物帰りにそいつを見かけたら、突然襲ってきたから怖くて無我夢中で揉み合いになってさ。それが逃げた先が俺達の家の方向だったからまさかと思って戻ってきたが……まさか部屋の中に入って鍵まで閉めるなんて。随分知性あるみたいだな
【久々宇賢作】
なあドア開けてくれよ?それを何とかしないと……!俺達がなり代わられる!
【相ケ瀬巡】
…なあ、おいちょっと待ってくれよ、
……昨日、俺が居眠りした時にいたのはお前なのか?それともあいつか?
【久々宇賢作】
……え?俺だよ!(必死な顔で訴えてくる)
【久々宇賢作】
それより、早くそいつを……!
【相ケ瀬巡】
いや待て、お前が本物のケンだってまだ分かんねえだろ、
【相ケ瀬巡】
大体、なんであっちのケンは怪我してんだよ?
【久々宇賢作】
な、に…………言ってるんだよ……っ!?疑ってんのか……?
【相ケ瀬巡】
ああ、疑ってるな。あと、「なり代わられる」って……俺のドッペルゲンガー?もいるってことか?
【久々宇賢作】
揉み合いになったって言っただろ……そこで、突き飛ばした拍子に、そいつが塀にぶつかったから、その時…………
【久々宇賢作】
そうだ……!俺だけじゃなく、側にいたお前まで……このままだと…………っ(焦った様子で言葉を切る)
【久々宇賢作】
……っいきなりこんな事言って、信じられないよな。俺だって信じられねえし……
【久々宇賢作】
とにかく、俺の部屋にきっと納得してもらえるものがあるはずだ
扉の向こうの久々宇に目星が振れます。
【相ケ瀬巡】
目星:【1d100】を振りました。結果は「74」失敗です。(成功値50以下)(各ダイス目:74)
服の隙間からリビングで倒れている久々宇と同じような傷がいくつもあるのが見て取れるが、頭からは出血していない。
ネックレスはしていない事が分かる。
【相ケ瀬巡】
……部屋?部屋見て何が分かンだよ…………
【相ケ瀬巡】
(とりあえず見回してみる)
探索可能場所
リビング、自室、久々宇の部屋、浴室
普段貴方と久々宇が過ごすリビング。
現在は電気が点いていないため薄暗いが、暮らしている貴方は間取りも分かるためさして弊害はない。
テーブル、ソファーなど久々宇と選んだ家具類が一式配置され、観葉植物の隣にはベランダへと続くガラス窓がある。
【相ケ瀬巡】
(テーブル見る)
貴方と久々宇のマグカップが置いてある。中身はどちらも冷めきってしまっている。
目星が振れます。
【相ケ瀬巡】
目星:【1d100】を振りました。結果は「54」失敗です。(成功値50以下)(各ダイス目:54)
【相ケ瀬巡】
(コップがあるだけだな…)
【相ケ瀬巡】
(しげしげ)
マグカップを手に取ると、下にメモが挟まれている。
【相ケ瀬巡】
お、
【相ケ瀬巡】
(読む)
「明日の朝ご飯の材料忘れてたから買いに行ってくる。お前は疲れてるみたいだったし、起きたら風呂入って先に寝てろ。お前が好きなベーコンエッグにしてやるよ。」久々宇の文字で書かれている。
【相ケ瀬巡】
(買い物行ったのは本当みてえだな…)
【相ケ瀬巡】
(ソファー見る)
普段から久々宇と腰掛け、テレビなどを一緒に見ているソファー。脇には久々宇お気に入りのクッションがある。
【相ケ瀬巡】
(クッションどかす)
クッションは柔らかい。少し久々宇の匂いが残っている。
【相ケ瀬巡】
(匂いで本物か分かったりしねえかな)
【相ケ瀬巡】
(倒れている久々宇の匂いを嗅ぐ)
【相ケ瀬巡】
(クッションと嗅ぎ比べる)
聞き耳を振ってください。
【相ケ瀬巡】
聞き耳:【1d100】を振りました。結果は「31」成功です。(成功値80以下)(各ダイス目:31)
少し血のにおいが混じっているが、クッションと同じような香りがしていると分かる。
【相ケ瀬巡】
(本物だ!!!!!!!!!!!!!)
【相ケ瀬巡】
(玄関の奴の匂いも嗅ぎてえけど)
【相ケ瀬巡】
(開けるのこえーしな…)
【相ケ瀬巡】
(観葉植物見る)
久々宇が選んだ観葉植物。マメに世話をしているようで、土は湿っており、葉に埃も被っていない。
【相ケ瀬巡】
(窓の中からベランダ見る)
ガラス窓から外を見ると、外は電気が点いている。どうやらこの部屋だけが停電しているのかもしれない。
【相ケ瀬巡】
(嫌がらせかよ!)
【相ケ瀬巡】
(久々宇の部屋に向かう)