スタジオで踊る遥琉。ステージの端から端を動き回って、ぴょんぴょんと跳ねるその姿はまるで初雪にはしゃぐ兎のようで愛らしい。そんなに飛び回って怪我でもしたら危ないよと言っても、君は聞かないのだろう。あとで乱れた髪を梳かしてあげようね。

 収録で味見する遥琉。美味しそうに次から次へと口に運んで、小さな体で袋いっぱいに頬張るハムスターの如く庇護欲をそそられる。そんなに美味しかったなら今度買ってこようかと聞けば、私の作る料理が一番だと笑ってくれた。君の為ならいくらでも作ってあげる。明日もその次も、私が一番だと言ってもらえるようにね。

 ロケ先で歩き回る遥琉。次々に色んな人へ話しかけていったと思えば、すぐに打ち解けてしまって。そうやって誰にでも愛されるのは、きっと君が子犬みたいに人懐っこくて可愛らしいからだね。純粋な君が、誰かに利用されたり、悲しい思いをさせられたりしないか心配になる。でも大丈夫だよ、私が絶対に守るから、だからきっと、離れないでいてね。

 

 こうして考えてみると、高身長でスタイルがいいけれど、遥琉はまるで小動物だ。少し目を離せばどこか遠くへ行ってしまいそうな不安を感じさせるような存在。君が私の傍にいるって、私と君は一つなのだって、もっと簡単に分かる方法があれば良かったのにね。

 ――それでも、私は自由に飛び回る七宮遥琉が大好きなんだ。

 

みつはるへのお題は『いっそ首輪をつけてしまいたい』です。

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