【CoCセッション】天使になっちゃった!


その1

導入
あなたはいつも通りの日常を過ごし、今日という日を終える。
眠る支度を終え寝室へと向かうあなたに、後ろから声がかかる。
七宮遥琉
……みつくん……、…あのね…… 
玄野 光
うん?どうしたの遥琉?
導入2
どこか言いよどむように口をはくりとさせた彼は、少し経った後
七宮遥琉
……なんでもない…。 
導入3
と言って小さく笑う。
玄野 光
本当?何か悩み事?心配事?どんな些細な事でも聞くよ
七宮遥琉
んー……
…大丈夫!
七宮遥琉
おやすみみつくん!(逃げるように寝室に引っ込む)
玄野 光
…………そう。……おやすみ(少し表情を曇らせながら自室に向かう)
鳥籠部屋
ふと気が付くと、あなたは知らない部屋のソファーに横たわっていた。
正方形の部屋は決して狭くはないが、どこか圧迫感を感じる。
それはきっと部屋の中央に、大きな鳥かごがあるからだろう。
その鳥かごには柔らかなクッションが敷き詰められており、中心には人影が見える。

また、壁には木製の扉が1つあった。
【探索可能箇所 部屋全体、鳥かご、扉】
玄野 光
どこだ……?……遥琉は…………(部屋を見渡す)
中央の鳥籠を覗けば、そこには七宮遥琉がいた。
白いシャツを着た胸元が穏やかに上下する。どうやら眠っている様だ。
玄野 光
遥琉!!(鳥かごに駆け寄る)
玄野 光
CCB<=60 目星 (1D100<=60) > 37 > 成功
部屋全体
鳥かごに隠れて見えなかったが、部屋の反対の隅に雑多に物が積まれている。
鉈、鋸、鋏など、刃物の類が多いようだ。
鳥籠
鳥かごの扉は開かない。
腕がはいらないくらいの柵スパン
籠の扉には鍵がかかっており、鍵穴もついている。
七宮遥琉
……あれ…みつくん…?
玄野 光
遥琉、怪我は!?体に異常はない!?
七宮遥琉
(鳥籠の中でもぞもぞと身体を動かし)痛いのとかは無いよ!でもなにこれ!僕捕まっちゃった?
玄野 光
ひとまず良かった……。大丈夫だよ、必ず出してあげるからね
七宮遥琉
………………うん、…ありがとうみつくん…。
玄野 光
少し待っててね、周りに危険がないか調べるから(扉を調べる)
扉にはメモが一枚貼り付けられている。
また、鍵はかかっていないようだ。
玄野 光
(メモを見る)
扉のメモ
『無垢を望むなら口づけを。そうでなければ焼却を。』
玄野 光
CCB<=50 聞き耳 (1D100<=50) > 84 > 失敗
玄野 光
(扉を開ける)
部屋1
その部屋は、本棚と机があるだけのシンプルな部屋だった。
向かいの壁には1つ扉がついている。
【探索可能箇所 本棚、机、扉】
玄野 光
(本棚を見る)
玄野 光
CCB<=50 図書館 (1D100<=50) > 34 > 成功
一冊の本を見つける。どうやら辞書のようだ。付箋がつけられている。
辞書
『天使とは

1.宗教において神と人間との中間におかれる霊的存在。神意の伝達者。英語ではエンジェル(angel)というが、これはギリシア語の「angelos(使者)」に由来している。本頁で記述。

2.心が清らかである者の例え。

3.天子の使者、勅使。』
玄野 光
無垢は天使、か……
玄野 光
(机を見る)
机の中央には、クリスタルのように見える丸い鉱石が一つ置かれていた。
玄野 光
CCB<=5 オカルト (1D100<=5) > 46 > 失敗
玄野 光
CCB<=10 博物学 (1D100<=10) > 25 > 失敗
玄野 光
(扉を見る)
鍵がかかっている。鍵穴に当たる部分には、丸いくぼみが1つあるのみだ。
玄野 光
これ、嵌まるかな……(鉱石を穴に嵌めてみる)
あなたが窪みに鉱石をはめ込むと、かちゃり、と錠の外れるような音がする。どうやら鍵が開いたようだ。
玄野 光
(扉を開ける)
部屋2
扉を開くと、そよりと温かな風が貴方の頬を撫でる。
視界いっぱいに、緑が広がる。どうやら温室のようだ。小さな白い花と青々とした草が、温かな風で穏やかに揺れた。
反対側の壁にはまた扉が一つ。
【探索可能箇所 周りの花、中庭全体、扉】
玄野 光
(周りの花を見る)
玄野 光
CCB<=80 知識 (1D100<=80) > 3 > 決定的成功/スペシャル
玄野 光
CCB<=10 博物学 (1D100<=10) > 63 > 失敗
青々とした草の名前→タラゴン
花言葉:潔癖
白い花の名前→カスミソウ
花言葉:無垢の愛、清らかな心、親切
玄野 光
(中庭全体を見る)
玄野 光
CCB<=60 目星 (1D100<=60) > 32 > 成功
クリスタルのように見える丸い石が落ちている。
玄野 光
(拾っておく)
玄野 光
(扉を見る)
鍵がかかっている。鍵穴に当たる部分には、丸いくぼみが1つあるのみだ。
玄野 光
(鍵穴に石を嵌めてみる)
あなたが窪みに鉱石をはめ込むと、かちゃり、と錠の外れるような音がする。どうやら鍵が開いたようだ。
玄野 光
(扉を開ける)
部屋3
扉を開くとそこは、まるで海の中にいるようだった。
あまり見かけることのない鯨やイルカといった生き物が、ガラスの壁の向こう側を悠々と泳いでいる。
【探索可能箇所 部屋全体、机、扉】
玄野 光
ここの構造はどうなっているんだ……(部屋全体を見る)
部屋の隅にノートが1冊落ちているのを見つける。

そのノートには、読んでも到底理解の出来ない不可解な文字ばかりが書いてあった。
玄野 光
CCB<=60 目星 (1D100<=60) > 69 > 失敗
玄野 光
(机を見る)
クリスタルがおいてある。
玄野 光
(クリスタルとノートを持って扉を見る)
鍵がかかっている。鍵穴に当たる部分には、丸いくぼみが1つあるのみだ。
玄野 光
(鍵穴にクリスタルを嵌める)
あなたが窪みに鉱石をはめ込むと、かちゃり、と錠の外れるような音がする。どうやら鍵が開いたようだ。
玄野 光
(扉を開ける)
部屋4
そこは、どうやら書斎の様だった。
本棚や書き物机があり、こまごまとした物の置かれた飾り棚もある。
【探索可能箇所 本棚、机、飾り棚】
玄野 光
(本棚を見る)
玄野 光
CCB<=50 図書館 (1D100<=50) > 4 > 決定的成功/スペシャル
古びた本が1冊見つかる。
古びた本
『人間の欲を物質として外部へ排出する実験について。

所定の処理を行った後、その対象者が欲を向ける人物に魔力を込めた鉱石を装置へと嵌めさせる。
段階的に推移し、その魔力の量が100%に達した際、対象者の欲は両翼として肩甲骨付近より物質化。
この欲の切除に関しては、対象者が欲を向ける人物しか行うことが出来ない。
その羽から対象者の欲の一部が見えるとの報告もあるが、それに関しては対象の羽を捧げる前に要検証。』
玄野 光
……まさか、私に欲?を向ける人物が…………?
玄野 光
(机を見る)
机の上には便箋が一枚。また、傍にはライターも置かれている。
玄野 光
(便箋を見る)
便箋
『届かない気持ちなんていらない』
玄野 光
……私もそう思うよ(裏を見る)
便箋の裏
『みんなとみつくんにとって必要な僕になる』
玄野 光
…………遥琉?
玄野 光
(飾り棚を見る)
玄野 光
CCB<=60 目星 (1D100<=60) > 95 > 失敗
クリスタルで出来た鍵が棚に置かれていることに気が付く。
玄野 光
(クリスタルを手に取る)
玄野 光
(遥琉の所に戻る)
鳥籠部屋2
最初の部屋へとあなたは足を進める。
部屋の中央、鳥かごの中に座る七宮の背中の両翼は、呼吸に合わせてぴくぴくと動く。時期にその翼は完成するというのは想像に難くない。
七宮の背中に羽が生えている、その異様な事実にSANC 1/1d3
玄野 光
遥琉、その背中……!大丈夫?痛みは?
玄野 光
CCB<=42 SANc (1D100<=42) > 67 > 失敗
玄野 光
1d3 (1D3) > 3
system
[ 玄野 光 ] SAN : 42 → 39
七宮遥琉
(声には反応せず、ぼんやりと虚空を見つめている)
玄野 光
遥琉…………?(鳥かごに近づく)
玄野 光
……ええと…………(羽を観察する)
白い、ふわふわそうな羽根
玄野 光
CCB<=50 聞き耳 (1D100<=50) > 86 > 失敗
玄野 光
(鍵を鍵穴に嵌めてみる)
*鍵穴にクリスタルの鍵をさす*
あなたはその鍵を、鳥かごの鍵穴へと差し込む。
カチャリ、軽い音とともにその錠は開き、自然とその扉は開いた。
その瞬間。ふわりと、目の前の彼の背中の翼が広がる。
……ああ、完成したのだ。あなたはきっとそう感じるだろう。
その両翼は無垢の象徴かのように純白の羽をふわふわと揺らす。
それを背負う彼は、慈愛に満ちた笑みを薄く浮かべていた。
絵画のような、造り物のような。触れてはならないもののような。
目の前の"天使"は、あなたに綺麗な微笑みを向けた。
SANC 1/1d3
玄野 光
は、遥琉…………なのか?
玄野 光
CCB<=39 SANc (1D100<=39) > 18 > 成功
system
[ 玄野 光 ] SAN : 39 → 38
玄野 光
(羽に触れてみる)
あなたがその羽に触れた瞬間、どこか抽象的な、感情の本流の様な物が一瞬、あなたの脳へと押し込められる。
『とどいて』『ふりむいて』『さわって』『みつくんだけでいい』
玄野 光
…………それは……
玄野 光
それは…………きっと間違いだ……
玄野 光
…………いま、元に戻すよ。遥琉
玄野 光
(羽を切断でき自分でも扱えそうなものを探す)
(肉切り包丁を見つける)
玄野 光
………………ごめんね、遥琉(七宮の背中を傷つけないように慎重に羽の根元に包丁を突き立てる)
あなたはその羽に刃をいれる。肉を、骨を断つ感触。先ほどまで微笑みを浮かべるだけだった彼の表情に、ジワリと苦痛の色が滲んだ。
玄野 光
っ…………ごめん、ごめん……(七宮の表情を見ると、決意が揺らぎそうになるも押さえ込んで羽を切断し続ける)
ごりごりと、音がする。切断面から赤黒い血が流れ落ちる。その赤は真雪のような白にじわりと浸食し……やがてぶつりと、その両翼は地に落ちた。
SANC 1d2/1d4
玄野 光
CCB<=38 SANc (1D100<=38) > 75 > 失敗
玄野 光
1d4 (1D4) > 1
system
[ 玄野 光 ] SAN : 38 → 37
七宮遥琉
……みつくん、それ、もやして…
ぶつりと翼を落とされた彼は、身体を横たえたままぼんやりと貴方にそう言う。
七宮遥琉
……いらないから……、…いらなかったから……だから…
もやして、と。確かにその口元が動いた。
玄野 光
…………分かった……大丈夫、大丈夫だからね遥琉……(途中で見つけたライターを持ってくる)
玄野 光
遥琉……君は最高のアイドルになれるよ(羽をそっと撫で、抱き締めた後火を付ける)
火を灯したそれは、淡い、温かな光であなたたちを照らしながら、ゆっくりと、ゆっくりとその姿を灰へと変えてゆく。
どこかで、誰かの笑い声が聞こえる。
あなたの意識はそのまま遠くなり……。
エンドB
……目が覚める。貴方はベッドの上にいた。何の変哲もない朝。少々おかしな夢を見ていたらしい。
玄野 光
……夢…………そう、夢だよな……
玄野 光
(朝食を作るためにキッチンへ向かう)
玄野 光
CCB<=75 制作(料理) (1D100<=75) > 71 > 成功
玄野 光
遥琉、遥琉ー、朝ごはんができたよ(七宮の部屋をノックする)
返事はない。
玄野 光
?遥琉、今日も午前から仕事があるから起きないと、……入るよ?(扉を開ける)
七宮の様子を確認するため彼の元へと向かえば、まだベッドでぼんやりとしていた彼が貴方をみて、
……そしてふわりと、微笑んだ。
七宮遥琉
…………
玄野 光
…………遥琉、(夢の天使を想起して少したじろぐ)
絵画のような彼は、そのまま淡い微笑を浮かべる。
……ああ、これが、彼の望んだ結末なんだろうか。
そんな疑問に答えられる人物は、今、この場には存在しなかった。
シナリオクリアです。
SAN報酬 1d3
玄野 光
1d3 (1D3) > 1
system
[ 玄野 光 ] SAN : 37 → 38
KPC後遺症

PCに向けていた欲を物質化し切除したことにより、1d3か月間欲のない、薄い笑みを浮かべるだけとなってしまう。
自発的な行動はできないものの、促されて動くことはできる。
全ての欲を失ったわけではないため、1d3か月で回復可能。厳しくしたかったら無期限でどうぞ(?)
七宮遥琉
1d3 (1D3) > 2


~真相~

PCに対して直接伝えられない欲を抱え日々を過ごすKPCは、ある日怪しげな男に声をかけられる。
その男は言った。
「君の抱える欲は、きっとその相手には不要なものだろう」
「だって君は求めていても、相手はそれを求めていない」
「その欲を無くして無垢にならなければ、君はその相手の隣にいられないだろう」
実のところ、この男はイゴーロナク狂信者。
KPCから取り上げたその欲をイゴーロナクへと捧げ、空の肉体を神を宿す器として利用する予定である。
KPCにそんなつもりも考えもなかったとしても、催眠によってそれが真実であるとKPCは思ってしまう。

一方、そんな声をかけられているKPCにほんの少しの同情を持ったイゴーロナク狂信者が一人いた。彼も今回の計画の一端を担う人物だが、些細な気まぐれで、本人たち次第では無傷で自宅へと戻ることのできる情報をそっと研究施設に忍ばせる。