【CoCセッション】星が降る夜に


その2

GM : あなた達探索者は朝を迎える。

 

南水真廣 : おはよう、むっちゃん

 

古賀無月 : ……まーくん、おはよう!

 

GM : 南水は目星

 

南水真廣 : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 28 > 成功

 

南水真廣 : むっちゃん、ちょっと…………(古賀の首元に手を伸ばす)

 

古賀無月 : え…わ、何?……もうそんな関係?見かけによらず積極的なタイプ?

 

南水真廣 : あ、いや……そうじゃなくて…………ちょっとごめん(遠慮がちに首に触れる)

 

南水真廣 : …………むっちゃんは、えっと……人間のゾンビなの?(首元から手を放す)

 

古賀無月 : ………………そう言われるとは思わなかった…。

 

古賀無月 : ……ええっと……。

 

南水真廣 : あ、言いたくないなら良いんだ。少し、気になっただけだから……

 

古賀無月 : いや…………、…いや……、…………知っての通り私には記憶がないものだからね、こうして人の言葉を話してはいるけれどその実ヒトでない可能性は十二分にあるだろうね、いや既に伝えてある通りゾンビだからこその変化かもしれないが、……だから…………その、

 

古賀無月 : …………僕にも分からない。ごめん。

 

南水真廣 : そっか……、不安になるようなこと聞いてごめん。もし体調の変化とかあったらすぐに言ってくれ

 

古賀無月 : ………………うん…………、分かった……。…ありがとう……。

 

古賀無月 : …そういえば伝えていなかったんだがね、昨日は背中も凄いことになっていたんだよ!!見る??

 

南水真廣 : え!?いやっ、背中は……!(顔を赤くする)

 

古賀無月 : ……嫌?

 

南水真廣 :

 

南水真廣 : 嫌っていうか、…………は、恥ずかしくないの!?

 

古賀無月 : ……背中だけだよ?(南水に背を向けてから衣服を脱ぐ)

 

南水真廣 : わっ…………(反射的に目を瞑るも、恐る恐る目を開ける)

 

GM : 目を開けると、無月の背中の一部を魚のような鱗が覆っている。鱗はカーテンから刺す光を反射して、虹色の儚い光を放っていた。

 

GM : 不可解な光景にSANc0/1

 

南水真廣 : CCB<=36 SANc (1D100<=36) > 22 > 成功

 

南水真廣 : これは…………

 

古賀無月 : 見た?すごいっしょ?

…うつるやつだったらごめんね?(服を着る)

 

南水真廣 : ……いや、……痛くはない?君だって不安だろう、突然身体にこんな症状が出て…………(服の上から背中を撫でる)

 

古賀無月 : ………………、…………痛くないよ。別に…不安でもない。

 

古賀無月 : ……僕はまーくんが望む選択をするだけ。だって僕には何も無いから。

 

南水真廣 : ……そんなこと言うなよ、昨日だって君は自分の意思で欲しいものを頼んで食べたじゃないか。むっちゃんの意思は尊重されるべきだ

 

古賀無月 : …ゾンビでも?

 

南水真廣 : ゾンビとか、関係ないよ。むっちゃんはここにいるんだから

 

南水真廣 : 俺はむっちゃんにもむっちゃんの事、大事にしていてほしいと思うよ

 

古賀無月 : ……分かった。…まーくんが望んでくれるなら、そうする。……ありがとね。

 

GM : 二人聞き耳

 

南水真廣 : CCB<=50 聞き耳 (1D100<=50) > 86 > 失敗

 

古賀無月 : CCB<=50 聞き耳 (1D100<=50) > 93 > 失敗

 

GM : なんも聞こえねえな

 

GM : 南水は無月と話しているうちに、いつも大介さんが朝ご飯を用意してくれる時間になったことに気が付く

 

GM : なんとなく二人もお腹がすいているころだろう

 

南水真廣 : ……そろそろ朝食の時間だ、行こう

 

古賀無月 : うん!

 

GM : 二人は朝食を取りに台所へと向かう

 

GM : いつもであれば、この時間に台所に来ると大介が作る味噌汁の香りが漂っているはずだ。しかし、今日はみそ汁の香りも、ご飯を作る音も全く聞こえてこないことを南水は不思議に思う

 

南水真廣 : あれ……安さん寝坊かな?(台所に人がいないか確認する)

 

GM : 台所に入るといつもはいるはずの大介の姿は見えない

 

南水真廣 : 先に安さん起こしてから朝食作ろうかな。昨日も疲れてたみたいだし……(安元の寝室へ向かう)

 

古賀無月 : 昨日も……、…安…さんも悪夢、見たのかな?

 

GM : あなた達は大介の寝室の前につく

 

南水真廣 : 見たって言ってた。今日は見てないと良いけど……安さん?起きてるー?(ドアをノックする)

 

GM : ドアをノックすると中からかすかにうめき声が耳に入る

 

南水真廣 : 安さん?大丈夫?(不安がよぎりドアを開ける)

 

GM : 大介の部屋に入ると、大介は何かにうなされ苦しそうに顔をしかめている。こちらがドアを開けた音など全く耳に入っていないようだ

 

南水真廣 : 安さん!起きて!大丈夫!?(肩を揺らす)

 

古賀無月 : 💦

 

安元大介 : ううううううううう、うううあああああああああああああーーーーーーー!!

 

南水真廣 : 安さん!?💦

 

GM : 南水が肩を揺らすと、その衝撃で大介は飛び起き、大きな叫び声をあげながら何が起きたかわからない様子で目を覚ました

 

安元大介 : ????????????

 

南水真廣 : 安さん、だ、大丈夫……?

 

安元大介 : え、、、、、

 

安元大介 : あ、、

 

安元大介 : あ、・・・・・・

 

安元大介 : 夢か.........................

 

安元大介 : (絶望)

 

古賀無月 : 悪夢…………、

 

南水真廣 : ……また、悪夢を見たの?

 

安元大介 : あ、あぁ......また、昨日と同じ、

 

安元大介 : いや、昨日よりも嫌な...........よくわからないけどともかく嫌な感じが.........................

 

古賀無月 : 尋常じゃない様子だったしね…。……これは相当な悪夢だね、まーくん。

 

南水真廣 : あんなに叫ぶなんて、どんな夢なんだ……

 

古賀無月 : …もしこのまま悪夢が続いたら…精神が相当摩耗してしまうんじゃないかな…。…島の人全員…。

 

安元大介 : 俺にも、説明できないんだが........、あの嫌な海底の...、でも目が離せないんだ......全身が、引き込まれて支配されるような...............、よくわからないんだ..............

 

安元大介 : もう朝なんだな。すまないんだが、どうも体の倦怠感ひどくてね......少し今日は休ませてもらうよ

 

安元大介 : 朝食を用意できずに済まないね

 

南水真廣 : そっか、うん……今日は俺が作るから大丈夫。安さんは休んでて

 

古賀無月 : 僕も手伝うよ。

 

安元大介 : 二人がそう話しているうちから、大介は再び布団に横になってしまった。相当しんどいのかも知れない。

 

GM : そう考えるあなた達はその場を後にする。

 

古賀無月 : 海底の……。…実はね、昨晩…私も嫌な夢を見たんだ。もしかしたら、安さんが見たのと同じものかもしれないが……、…その様子だと、やっぱりまーくんは何も見ていないんだろう?

 

南水真廣 : むっちゃんも?……うん、俺は何も見ていないよ

 

古賀無月 : 私が見たものは、海の底に巨大な都市があるという…ただそれだけのものなんだけどね。…もし同じものを見ていたとしたら、なぜ島民たちがあんなにも説明に詰まるのか…。それが不思議だ。

 

南水真廣 : ……巨大な都市?随分空想的な夢だけど、なんでそれが嫌だったんだ?

 

古賀無月 : たしかに…、……強いて言うなら、その都市は妙に輝きを放っていて…その輝きが不気味だった。…かつ、目を逸らそうとしてもなぜか逸らせなくて…。

 

南水真廣 : たしかにそれは、ちょっと怖いかもな……。むっちゃんは疲れてない?今日も外に出て平気か?

 

古賀無月 : 平気だよ。今日も身体的苦痛は無いみたい。

 

南水真廣 : そうか、なら良かった

 

古賀無月 : 今日も聞き込み調査する?

 

南水真廣 : そうだな。まだ見て回れていないところもあるし、皆に聞きに行こう

 

南水真廣 : (市街地に行く)

 

GM : 昨日来た時よりも人がいない。

ゴーストタウンと言われても納得してしまうだろう。

(どの店もしまっているため利用できない。)

 

南水真廣 : …………あれ

 

南水真廣 : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 59 > 成功

 

古賀無月 : CCB<=75 目星 (1D100<=75) > 100 > 致命的失敗

 

system : [ 古賀無月 ] HP : 11.5 → 10

 

古賀無月 : …え、わッ……!(足元の小石につまづき転ぶ)

 

GM : 街に目星→ベンチに座り込むおじいさんを見つける。

 

南水真廣 : むっちゃん!?(咄嗟に腕を掴もうとするも間に合わない)

 

南水真廣 : 大丈夫……?(手を差し伸べる)

 

古賀無月 : ……ったー…、……平気、ちょっと擦りむいただけだよ。ありがとねー

 

南水真廣 : あとで洗わないとな。……とりあえず、あの人に話を聞いてみよう

 

南水真廣 : あのーすみません(おじいさんに話しかける)

 

古賀無月 : こんにちはー

 

ジジイ : にゃあーー?

 

南水真廣 : 今日、商店街はやってないんですか?

 

古賀無月 : あと僕のこと知ってますかー??

 

ジジイ : しらにゃいにゃあ

 

古賀無月 : そっかー

 

ジジイ : うゅ

 

ジジイ : 商店街にゃあ、よどんだ空気だにゃ、、人いなかったにゃ、、

 

南水真廣 : 悪夢のせいかな……おじいさんも、昨日悪夢を見ましたか?

 

ジジイ : こ、怖かったにゃぁ、、

 

ジジイ : 見たんだにゃ、、、

 

南水真廣 : そうでしたか……

 

古賀無月 : それって、海底に都市があるみたいな夢でしたかー?

 

ジジイ : そうだにゃ不気味な都市だったにゃん

 

南水真廣 : CCB<=55 アイデア (1D100<=55) > 50 > 成功

 

古賀無月 : CCB<=55 アイデア (1D100<=55) > 10 > スペシャル

 

ジジイ : もしかすると禁忌の森の主が悪さのせいかもだにゃ。。。

 

ジジイ : あなた達は、この後どこに行こうかと頭の片隅で考えているが、それらがこの状況でどんな様子なのか想像がつかず不安に感じている

 

古賀無月 : 禁忌の森?

 

下のジジイ : あそこは危険じゃよ。なんでも森の主である化け物が出るんだとか。昔からの言い伝えじゃが、あの森に入ろうとするものなんていやしないさ。

 

古賀無月 : まーくんは入ったことある?

 

南水真廣 : いや、……俺も入ったことはないな。安さんに入るなって言われてたから

 

古賀無月 : 化け物の言い伝えねー…。たしかにこの変な現象…私が漂着したことも含めて、関係なくはなさそうかもね。

 

南水真廣 : おじいさんは教会に行ったことありますか?俺行ったことなくて、どんなとことか知ってますか?

 

上のジジイ : あそこは昔からずっとあるけど何してるかわかんなくて近寄らにゃいにゃん! (> <)

 

上のジジイ : (> <) (><) (> <) (>< )

 

古賀無月 : ずっと住んでる人でも知らないんだ。噂が立ったら一瞬で広まりそうなもんなのに…相当厳重に秘密にしてるのかな。

 

南水真廣 : そうだな、少し気になる……

 

南水真廣 : 崖は危ないから行かない方がいいだろうし……

 

古賀無月 : 人もいなさそうだしねー。

じゃ、とりあえず教会見に行ってみようか!

 

下のジジイ : 崖か、あそこはいつ崩れるかわからんから近づかんようにな。

 

下のジジイ : 教会も気をつけろよ

 

上のジジイ : ( ; ; )💦にゃん、、、

 

南水真廣 : ありがとうございます!はい!

 

南水真廣 : (教会に向かう)

 

GM : 教会の前には、怪しげな人が立っている

 

GM : なんとなく駅前で本を配っていそうな雰囲気を醸し出している

 

南水真廣 : ……こ、こんにちはー

 

古賀無月 : あ、人だ。こんにちはー

 

信者A : あらッ

 

信者B : 何かしらッ

 

信者A : 教会に何か用かしらッ

 

古賀無月 : 教会っていうか、僕のこと知ってますか?

むっちゃんでーす。

 

信者B : 知らないわッ、今忙しいのだけどッ

 

南水真廣 : あ、お忙しいところすみません……。ここって、何をやってるところなんですかね……?

 

信者A : あらッ、あなた達興味があるのかしらッ

 

信者B : でもごめんなさいねッ、私たちの神は選ばれしものしか信仰できないのよッ

 

信者A : だから教会にご案内することはできないわッ、

 

南水真廣 : な、なるほど……💦ちなみにどんな神様なんですか……?

 

古賀無月 : (これは…カルト…)

 

信者B : 言えないわッ、また選ばれたときには家族よりも深い愛で迎え入れるわッ

 

信者A : そろそろ良いかしらッ?

 

南水真廣 : あ、はい💦ありがとうございました……

 

南水真廣 : あんまり関わらない方が良さそうだったね……

 

古賀無月 : ってか、あのおねーさんたちは悪夢見てないんだねー、なんか元気そうだったし。

 

南水真廣 : ……たしかに、そうだったな。関係あるのかな…………

 

古賀無月 : 信じる者は救われるみたいな?

 

南水真廣 : そういうことなのか。でも島の人たちに害を与えているなら、放ってはおけないな……その対策も考えないと…………

 

古賀無月 : ……うん、まーくんはそうだよね。

 

南水真廣 : おじいさんは森の主が原因かもって言ってたな……。俺は調べに行ってみようと思うけど、むっちゃんは先に帰っててもいいよ

 

古賀無月 : んー……。…ううん、私も行くよ。仮に人がいなくても、記憶の手掛かりがあるかもしれないし。

 

南水真廣 : 分かった。何かあったらすぐに声をあげてくれ。危険かもしれないから

 

古賀無月 : …そっちもね。

 

南水真廣 : ああ、約束

 

南水真廣 : (森へ向かう)

 

GM : あなた達は森へとやってくる。

中は薄暗く、直感的に危険だと感じる。

風に揺られ木々が不気味にざわめく。

先へ進みますか?

 

南水真廣 : ……思ったより危なそうだな

 

古賀無月 : …なんか、入ったら出られなくなりそ…。

 

GM : シークレットダイス ???

 

GM : シークレットダイス ???

 

GM : シークレットダイス ???

 

南水真廣 : ……俺から離れないでね……(少し身体を寄せる)

 

南水真廣 : (進む)

 

GM : あなた達は先へと進む。

身の危険を感じる。

戻ろうにも自分たちがどこから歩いてきたか、方向感覚が狂わされていく。

気の狂いそうな森の中、恐怖を抱かずにはいられないだろう。(SANC1/1d3)

 

南水真廣 : CCB<=36 SANc (1D100<=36) > 13 > 成功

 

system : [ 南水真廣 ] SAN : 36 → 35

 

古賀無月 : CCB<=54 SANc (1D100<=54) > 26 > 成功

 

system : [ 古賀無月 ] SAN : 54 → 53

 

古賀無月 : (控えめに南水の服の裾を掴む)

 

南水真廣 : ……(歩みをゆっくりにして慎重に進む)

 

GM : まるで森に飲み込まれているかのような感覚に襲われながら、あなた達は無我夢中で進み続ける。

 

GM : シークレットダイス ???

 

GM : どれぐらい進んだだろうか、気がつけばあなた達が感じていた森への恐怖が嘘だったかのような神秘的な場所に変わっていた。

風が気持ちよく感じ、木々の揺らぐ姿ですら美しいと感じる。

そんな森の中に溶け込むように一軒の家を見つけるだろう。

 

古賀無月 : 家……。

 

南水 真廣 : こんなところに……?

 

古賀無月 : ……誰かいるかな?突撃してみる?

 

南水 真廣 : ……そうだな。帰りも危険だろうし、地図とかがあるかもしれない

 

南水 真廣 : (ドアをノックする)

 

GM : 家の扉をノックする。

すると中から一人の男性が出てくる。

 

GM : 白髪に洋装で長身の男性、長く伸びた白髪は透明感を感じさせ、男性とも女性ともわからないような端正な顔立ちとそれに似つかわしくないがっしりとした体格が異様な雰囲気を漂わせる。どことなく神々しさすら感じるその人はあなた達の来訪にしばし驚いていたがやがて笑顔を見せる。

 

GM : もしかして君たちが南水さんと古賀さんかい?

 

古賀無月 : えっ…………

 

南水 真廣 : あ、こんにちは……突然すみません。……え?あ、はい…………え、むっちゃんのこと、知ってるんですか!?

 

古賀無月 : …………それもそうだし、…まーくんのことも…?…口ぶりからして…顔見知りではないよね?

 

南水 真廣 : ああ。初対面、だと思う…………

 

: ......まぁまぁとりあえず中に入って!

 

南水 真廣 : じゃ、じゃあ……お邪魔します……(緊張しながら入る)

 

: いやぁ、こんなところに人が来るなんて珍しいからびっくりしちゃったよ。

 

古賀無月 : お邪魔しまーす。

 

GM : そんなことを言いながらあなた達をテーブルへと通す。

家の中はとても広く、外で見た家の中とは到底信じがたい。

壁がほぼ全て本棚になっており今までに見たことがないほどの本がそこにはあった。

 

: 何か好きな飲み物でもだそう!何が良い?

 

南水 真廣 : お茶で大丈夫ですよ

 

古賀無月 : (カフェオレ……)

 

南水 真廣 : (クリームソーダ……)

 

: ふふ、カフェオレとクリームソーダね!

 

GM : 探索者達から飲み物の注文を受けると男性は指をパチンと鳴らす。

途端にあなた達の目の前に飲み物が現れる。

 

南水 真廣 : えっ?

 

古賀無月 : ……なんか、急に魔法の森みたいな?

ファンタジーだね?まーくん、

 

南水 真廣 : びっくりした……手品、みたいなものか……?

 

: なんだろうね?好きなところに座っていいよ、ゆっくりしていってね。

 

GM : そういうと男性は本の整理を始める。

飲み物を飲んでゆっくりしたあなた達はSAN値1回復

 

system : [ 南水 真廣 ] SAN : 35 → 36

 

system : [ 古賀無月 ] SAN : 53 → 54

 

古賀無月 : …ありがとうございまーす…。

……おいし。

 

南水 真廣 : いただきます。……美味いな

 

: お口に合ったならよかったよ!

 

南水 真廣 : あの、ここにはいつから暮らしていらっしゃるんですか……?この森には、あまり近づくなと言われていたんですが……危なくないですか?

 

: ............いつから、というのは答えづらいね。時間軸が君たちとは違うような気がする。だから正確に答えられないね、でも君たちのことはよく知っているよ

 

南水 真廣 : むっちゃんのこと、何か知っていたら教えてほしいです。本人も、よく分からないみたいなので……

 

古賀無月 : (こくりと頷き)…僕は…何なんですか?

 

: ふふふ、この森は君たちにそんな風にとらえられているんだね。僕自身はここにいてここにいるというわけではないから何とも言えないね

 

: 古賀さんのことか.........

 

: 僕はね、古賀さんのことは知っているよ

 

記録者 : 僕は記録者として、君たち人間の過去未来全ての記録を保管しているからね。

 

記録者 : つまりたいていの未来は決まっているんだ。

 

記録者 : それを踏まえて君たちに、古賀さんのことを話すことはできないんだ。

 

南水 真廣 : じゃあ、記憶を取り戻すための、何かヒントみたいなものも、貰えませんか?島の人たちに聞いても、あまり収穫が無くて……

 

古賀無月 : ……未来が…?……僕が僕のことを知ると、何か不味いってこと?

 

記録者 : うーん、そこまで考えなくてもいいよ。

 

記録者 : 純粋に未来が変わるようなことをできないってだけさ。ネタバレ禁止みたいなものだよ

 

古賀無月 : (調査は継続できそうだな…)

 

古賀無月 : …あと、悪夢…。……島の人があの調子だと、まーくんが困るから…どうすれば見ないようになるのか、教えてくれますか?

 

古賀無月 : ……それと、何故まーくんだけ悪夢を見ないのかも…。

 

記録者 : それもさっきの理由で詳しくは僕の口からは語れない。ただ一つだけ、僕自身がそれには関わっていないよ。だから僕が治してあげることは難しいかな。

 

記録者 : 僕はあくまで記録するものだから。

 

古賀無月 : なるほど…。…とりあえず…森のせいじゃないって分かったのは収穫かな。

 

古賀無月 : ……ちなみに、これも君のせいじゃないんだよね?(自分の首元を指さす)

 

記録者 : うん、僕自身は関わっていないよ。

 

南水 真廣 : やっぱりあの教会がきな臭いな……

 

古賀無月 : そうだね…。…話すのは難しそうだったけど……

 

南水 真廣 : ああ……。色々ありがとうございました。飲み物も、美味しかったです

 

古賀無月 : お世話になりましたー。……帰り道、間違えないようにしないとね…。

 

南水 真廣 : そうだな……この森、地図とかは無いんですよね?

 

記録者 : そうだね...その前にちょっといいかな?

 

GM : (と言いながら古賀の目を見つめる)

 

南水 真廣 : ?

 

記録者 : すまないが古賀さんと二人で話がしたい。

 

南水 真廣 : え…………

 

記録者 : いいかな?

 

南水 真廣 : …………俺は、良いですけど……(先に退室しようとする)

 

古賀無月 : …うっかり置いていくなよー、まーくん。

 

南水 真廣 : 置いてかないよ、ちゃんと外で待ってるから

 

記録者 : ....じゃあちょっとこっちに来てもらおうかな

 

古賀無月 : (南水を気にしながらも記録者に着いていく)

 

GM : 目の前になかったはずの扉が現れる。記録者はその扉を開け、古賀を招いている

 

古賀無月 : (入る)

 

 

記録者:ごめんね、引き止めちゃって。

さっきはああいったけど、君には君のことを話しておきたいんだ。

 

古賀無月:…まーくんには内緒、ってこと?

 

記録者:うん、どうだろうね

 

古賀無月:曖昧っすねー。

 

記録者:さっきも言ったように大抵の未来は決まっている。

 

記録者:君たちがここに来ることも、そのうちの1つでもある

 

記録者:未来を知っている僕は、ここでしていいこととしてはいけないことがある。

 

記録者:今から、ここですべきことをさせてもらおう

 

 

記録者:僕は記録者だ。もちろん君のことも知っている。

 

記録者:君は人間じゃない。

 

古賀無月:…………。…はは、やっぱり?

 

記録者:僕にはすべての人間の未来も過去も分かる。

だが僕には君の人生が見えない。5年前からね

なぜ君の記録は5年前途切れてしまったのか。

 

古賀無月:…5年前?

 

GM:記録者は一冊の本を懐から取り出す。

表紙にはあなたの名前がある。

中を見ればあなたの過去が記されている。

しかし記録者の言うとおり、5年前のとある日から既に白紙になっていた。

 

GM:記録を見たあなたは思い出すだろう。

5年前の夏、夜空が輝くあの日自分が海を訪れたこと。

予期せぬ大きな波に飲まれたこと。

そうして。自分があの時死んだこと。

 

GM:それらを理解したあなたは頭が真っ白になる。

 

GM :じゃあ、今の自分は一体。何者なんだ?

 

GM:(SANC1d6/1d10)

 

古賀無月:CCB<=54 SANc (1D100<=54) > 31 > 成功

 

古賀無月:1d6 (1D6) > 5

 

古賀無月:CCB<=55 アイデア (1D100<=55) > 38 > 成功

 

竹節:成功してしまった…

 

GM:d10お願いします

 

古賀無月:1d10 (1D10) > 3

 

GM:暴力衝動 赤い霧が探索者に降りて1D10ラウンドの間、暴力と破壊の衝動にかられます。敵味方なく襲いかかり、その破壊衝動で自分が傷つくことも考えないでしょう。

 

竹:ワンチャン死ぬぞ…

 

GM:まあ加減は任せる

 

古賀無月:…………はは、…あっはは…………、…やっぱゾンビじゃん…!!…人間じゃないって、何、何だよそれ……、

 

古賀無月:やっぱり……要らなかったんだ…………過去なんて、…全部……全部私にはもう要らないもん…ッ……!

 

古賀無月:(部屋の中にある本棚や机を力任せに乱し、暴れ始める)

 

記録者:ふふ、確かにたいていの未来は決まってる。

だけど決まっていないものもある。君と彼の未来にも。

 

記録者:このことを彼に話すかどうかは君次第だ。

 

記録者:..........それと気をつけてね、もう邪神は動き出してる。

それだけ言うと記録者は返答を待たず部屋を出ていく。

 

 

『おや、もうこんな時間か。』

『この空間は君たちのいる空間よりも時間の流れが早くてね。』

時計を確認すればもう夜の10時を回っている。

『そろそろお別れの時間のようだね。』

そう言うと記録者は立ち上がる。

『僕が森の入り口まで送ってあげよう。』

パチンと指を鳴らす。

途端にあなた達は眠気に襲われる。

『健闘を祈るよ、探索者達。』

そんな言葉を最後に意識が途切れる。

 

次に目を覚ましたときには森の入り口だった。

辺りは既に暗くこれ以上遅くなると大介さんに心配をかけてしまうだろう。

 

 

南水 真廣 : …………え?

 

古賀無月 : ッ…………!!(南水の姿が目に留まると、勢いよく南水の胸ぐらを掴み押し倒す)

 

南水 真廣 : え?わっ……!(慌てて受け身を取る)

 

古賀無月 : ……っ、…………ぅ……う”ぅ…ッ………………、……(南水の胸ぐらを何度も地面に叩きつけるが、体格の差から徐々に衝動の行き場を無くし脱力していく)

 

南水 真廣 : い”っ、痛いよ、むっちゃん…………どうしたの、何が、あったの(苦しそうに声を漏らしながらも、古賀を落ち着かせようと肩にそっと触れる)

 

古賀無月 : ……ッ…………、…まーくん、…僕は…………。

 

南水 真廣 : …………うん

 

古賀無月 : ……僕は何なの…………(やっと絞り出すと南水にしがみつくように身を預ける)

 

南水 真廣 : ………………俺も、分からないけど……、……むっちゃんはむっちゃんだ。二日間過ごして、俺は君の事、色々知れたと思うし、これからもっと知りたい。一緒に知っていきたい。……それじゃダメかな?

 

古賀無月 : ………………、……………………分かった……。…………まーくんが知りたいなら、…話すよ……私のこと……。(しばらく耐えるように身体を震わせていたが、徐々に落ち着きを取り戻す)

 

南水 真廣 : 大丈夫?今、無理に話さなくても…………(肩を擦る)

 

古賀無月 : ……ありがとう……。…暗くなってきたし…帰りながら話すよ……。……それに…………何か、行動を起こすなら…なるべく早い方がいいかもしれない…。(ゆっくり立ち上がる)

 

南水 真廣 : うん、分かった。……行動?(身体を起こして古賀の隣に立つ)

 

古賀無月 : 私は……5年前に、…海で流されて死んでる。

 

古賀無月 : ……それで……今の僕は、…人間じゃない。

 

南水 真廣 : っ5年前……?(眉間に皺を寄せる)

 

古賀無月 : …この5年分の記録が…彼の、記録者の『記録』の中からすっぽり抜け落ちていてね…。

……おや……、

 

古賀無月 : …5年という数字は嫌かい?まーくん。

 

南水 真廣 : い、いや…………その……君は…………(冷や汗を流しながら言い淀む)

 

古賀無月 : …………ゾンビが怖いの?(ぎゅ、と南水の片腕を握る)

 

南水 真廣 : っ違う。違うよ、怖くなんかない…………違うんだ…………、……ごめん………………ごめんなさい…………(首を横に振ると、苦しげな表情で古賀を抱き締め何度も謝る)

 

古賀無月 : ………………まーくん…?

…なんで謝るの…?(困惑しながらも、南水にされたように南水の肩を擦る)

 

南水 真廣 : …………君を……救えなかった…………俺が、もっと早くに、気付いていれば……(途切れ途切れに言葉を紡ぐ)

 

古賀無月 : …救えなかった……、…………私を……?

 

古賀無月 : ……見てたの……?

 

南水 真廣 : っそうだ……。一瞬だけ…握った手の感触を、ずっと覚えている……。でも……離れてしまった。離してしまった。俺のせいで!君は……っ!(語気を荒らげながら、抱きしめる力を強める)

 

古賀無月 : ………………。

……まーくん。

 

古賀無月 : …助けようとしてくれたんだ……僕のこと。……嬉しいよ。すごく嬉しい。

 

南水 真廣 : …………でも、助けられなかった……

 

古賀無月 : それは結果論というものだよ。…悪いのは海だ。そして、夜の海に近づいた私だ。…まーくんのせいじゃない……月並みだがね。

 

南水 真廣 : …………それでも……俺は…………君のヒーローになりたかった…………(縋り付くように古賀を抱き寄せ涙を零す)

 

古賀無月 : …まーくん、私が嬉しいのは……私の人生の中に、不幸じゃないことを1つ見つけたからだ。君が、何もない私を助けようとしてくれたこと。…そんな君ともう一度出会えたこと。……それだけで充分…君は僕のヒーローじゃないか。

 

古賀無月 : やっとお礼が言えるね。……ありがとう、まーくん。

 

南水 真廣 : …………むっちゃん……(ゆっくりと身体を離して恐る恐る古賀と目を合わせる)

 

南水 真廣 : …………責めないのか?俺の事を……君を救えなかった俺を(震える声で尋ねる)

 

古賀無月 : 責めるも何も……私は……、

 

古賀無月 : ……あの時、…もう死んだっていいと思って……海に、近づいたんだ。

 

南水 真廣 : ……え…………

 

古賀無月 : …元々、何もなかったんだよ。私には……生きている時からね。

 

南水 真廣 : …………どういうこと?

 

古賀無月 : 楽しいことが無かったのさ。喜ばしいことも。…こうなる前から…ずっと何なのかよく分からないんだ、…自分の性別すら。

 

古賀無月 : ……そんな……そんな人間もどきでも、まーくんは…ヒーローになりたいって、願ってくれたんだね。

 

南水 真廣 : ……当然だ。5年前も今も、俺には君が助けを求めているように見えた。だから助けたいって思ったんだ。…………思い違いだったかもしれないけど……

 

古賀無月 : 助けを…………どうかな。…それも分からない、ごめんね。…でも……嬉しいのは本当だよ。だから君は間違ってない。

 

南水 真廣 : ……ありがとう…………(未だ不安さを残した笑みを浮かべる)

 

古賀無月 : …まーくん、僕は……今の僕も、いつ死んでしまうのか…君の前から消えてしまうのか分からない。なにせ人間じゃないからね。…でもそれは自然現象みたいなものだ。…決して……無気力な人もどきの為に、自分を責めちゃいけないよ。

 

南水 真廣 : …………そんなこと言うなよ。君は今ここにいて俺と過ごして、喋って、生きてる。……ここにいてほしい。俺が望んでも、むっちゃんはそう思うの?(腕を掴んで引き寄せる)

 

古賀無月 : …違うよ、まーくん。……私は別に死にたいわけじゃない。…むしろ……君と良い未来を迎える為なら…足掻きたい。君が望んでくれたから…ってだけじゃない。これは僕の……古賀無月の意志だ。

 

古賀無月 : それに……『記録者』も言っていたよ。…たいていの未来は決まっているけれど、決まっていない未来もあるって。君にも、私にも。

 

南水 真廣 : …………良かった。むっちゃんが、そう言ってくれて嬉しい(そっと腕を離す)

 

古賀無月 : 僕が言いたいのは…結果がどうあれ、……君は私のヒーローだ。…だから、安心して。

 

南水 真廣 : …………あ、ありがとう……(照れくさそうに頬を掻く)

 

GM : 二人は、すっかりと暗くなってしまった道を、時には立ち止まり、過去や気持ちを明かしながら、互いのペースを合わせ歩いてゆく。

 

GM : すべてを照らすような快晴とは違い、夜は互いの影を隠すようにしながらも、刹那の時を輝く星が二人の輪郭を照らし出す。きっと帰り道見上げた夜空は二人に昨日とはまた違った印象を与えるだろう。それは、あなた達がこれまで見た中で一番近い感情を共有させるかもしれない。

 

GM : 家に帰ると大介さんが待っていた。

 

安元大介 : お、帰ってきたか。

 

南水 真廣 : 安さん、ただいまー

 

古賀無月 : ただいまですー。

 

GM : 今朝の様子とは一変して元気な笑顔を見せる。

 

南水 真廣 : 安さん、もう体調は大丈夫なの?

 

安元大介 : 朝は心配かけたね。もう大丈夫だよ。

 

南水 真廣 : 良かった

 

GM : すみません、お待たせしました

 

安元大介 : 今日はどこか行ってきたのかい?

 

南水 真廣 : ……教会と森に行ってきた。危ないって言われてたのに、ごめんなさい

 

安元大介 : えぇ!?あんまり危ないことはしないようにね?

 

南水 真廣 : ごめんなさい。でもむっちゃんの事が少し分かったから、今日はいい日だったよ

 

安元大介 : そっか......どこから来たのか分かったのかい?

 

古賀無月 : んー……海から来ましたー。

 

南水 真廣 : …………そうだね

 

安元大介 : .................そっか、まあ何か分かったならよかった

 

GM : ご飯が食卓に並ぶ。

 

安元大介 : 今日は干物で悪いけどね、

 

南水 真廣 : 干物って旨味が凝縮されてて美味しいよ!

 

古賀無月 : いただきまーす。…何の得もないのにご飯作ってもらってるだけでありがたいっす。

 

安元大介 : 本当は今日、君をフェリーで本州まで送ろうと思ったんだけど体調がね、ははは。

 

安元大介 : 明日こそはちゃんと送り届けるよ。きっと向こうから流れ着いちゃったんだろうしね。

 

古賀無月 : …………。……私、この島に住んでたみたいなんですけどね…。

 

安元大介 : えっ、そうなのかい

 

南水 真廣 : え、そうなの!?

 

古賀無月 : ………………なんでみんな知らないんだろ…。

 

安元大介 : .............覚えてないなぁ

 

南水 真廣 : 他の人も知らないみたいだし…………どうしてだろう……

 

GM : そんな会話をしながら食事を終え、あなた達は就寝の準備を始める。